今のシャンパーニュでは「王冠」タイプが圧倒的に主流だが、「紐で縛る」方法と「アグラフ(AGRAFE)」という金具でコルクをとめる方法もある。
「紐で縛る」のは「王冠」が開発される前に一般的だった方法で、蝋で閉じているのは「まだ空けてないです!」という証明。ちなみに写真はジ・ド・テルモンのプレスティージュの1735(J. DE TELMONT O.R 1735)。1735年創業当時の復刻ボトルなので、わざわざ紐で縛ってある。
「アグラフ」はアンリ・ジロー(Henri Jiraud)のプレスティージュであるフュ・デ・シェーヌ(Cuvee fut de Chene)に使われている。わざわざ金メッキコーティングされた「アグラフ」なので、ボトルとコルクと全体の中でのデザイン性で採用しているのだろう。シャンパーニュ地方で生産される赤ワインのコトーシャンプノワなどにも、たまに使われているが、使っている理由はわからない(笑)。