08.12.5 up |
日本のソムリエの世界において、数々の伝説と、その担い手を生み続けてきたキュヴェ・ルイーズ・ポメリー ソムリエ コンテスト、ついに第7回大会の優勝者が決定した。優勝者にとって、これまではファイナルの栄冠を目指す戦い。そしてこの瞬間から、ソムリエの世界に名を残し、心に響くサービスを提供するという終わりなき戦いが始まる。
text: 岩瀬大二 photo: NORICO
取材協力: メルシャン株式会社 / ポメリー社
新たな伝説の担い手として選ばれたのは、関西からエントリーした小嶋隆さん! |
いやあ、めちゃくちゃうれしいです。大阪のお客様のいい意味でのせわしなさの中で鍛えられました(笑)。10年前にソムリエになったときにお客様に言われた言葉を思い出します。「ワインを売るのではなくニューオータニを売りなさい。そんなお前ならワイン選びの時に頼らせてもらうよ…。」やっとお応えできたかなと思います。
ファイナルに残ること自体が久々でしたので、最初は自分で何をやっているのか覚えていないんです。これからも日々の業務をお客様目線でできるような「優しいソムリエ」を目指していきます。 |
今日は、どれといえないぐらい、とにかく失敗がたくさんあって…。まだまだこれから、勉強、努力をしていかなければいけないと思います。 |
帝国ホテルの桜の間で行われた決勝戦。ステージ上にはレストランを模したセッティング。外国人と日本人のカップル、そして記念にシャンパーニュを開けようとする8人のテーブル。その手前にはブラインド・テイスティング台。1番手に登場した船戸さんは、過去にファイナルに出場した経験を持つ。しかし、緊張は明らかで、早口、腕にこもる力が伝わってくる。腕に自信のある気鋭のソムリエ達を追い込む極度の緊張が、観客にも伝わる。公開試験は一人ずつ、約45分行われた。審査内容は同じだが、まだ試技を終えていない選手はもちろんその様子を見ることができない。 |
今回の審査基準は、国際ソムリエ協会の審査基準に準じたソムリエ・コンクールにほぼ準じた内容でした。ここ最近ではテクニックとサービス・マインドを重視しています。お客様目線で、この人にサービスしてもらいたいか? また経営者目線で、この人を雇いたいのか? ということです。さて、せっかくポメリー社、メルシャン社には毎年このコンクールを開催していただいています。ぜひみなさん次のチャンスに挑戦してください。 |
残念ながら優勝者は一人だけです。しかし、私は、クーベルタン男爵の言葉を借りて参加された方に申し上げたい。そう、参加することにこそ意義があるのです。数あるシャンパン・ハウスの中でソムリエ・コンクールを開催しているのはポメリー社だけです。来年第8回でもみなさまの挑戦をお待ちしています。そしてご覧になられている皆様もぜひ、ソムリエ達に応援と期待をお寄せください。 |
Vol.25
泡を彩る幸せ、そして使命 シャンパーニュとソムリエの関係 (08.10.20)
Vol.24
TOKYOで会いましょう 多忙なあの人たちとシュワリスタの素敵な出会い (08.10.3)
Vol.23
秋の『泡×お気に入り』 私だけの世界で浸る、幸せな時間 (08.9.10)
Vol.22
グラン ヴィンテージ 2003 モエ・エ・シャンドンの素晴らしき挑戦 (08.9.1)
Vol.21
太陽がいっぱい 気の合う仲間4人と黄金のレクタングル (08.8.1)
Vol.20