シャンパーニュを好きになったけれど、意外と知らないことだらけ? ライトな初心者から、毎夜飲み明かすディープまで、もう一度、シャンパーニュのお勉強。今回は第1時間目「シャンパーニュってなに?」
base text: 前田行紀
text: ナヲユキ & シュワリスタ・ラウンジ編集部
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「スペインやアメリカのシャンパーニュってさ〜」と、話している人いませんか? はっきり言います! 間違いです!(笑)
正式に「シャンパーニュ」って名乗れるのは、フランス産だけ! シャンパーニュと名乗るためには左の3つ、全てを満たす必要があります。 |
シャンパーニュ地方はフランスの首都パリの北東150kmに位置します。その中で生産が許されるのはさらに5地区のみ。
ランスとエペルネ付近に広がるモンターニュ・ド・ランス地区、ヴァレ・ド・ラ・マルヌ地区、コート・デ・ブラン地区、少し離れたコート・デ・セザンヌ地区と少し南下したオーブ地区。
緯度は日本の北海道より北なので冷涼。少し涼しい気候がシャンパーニュに適したブドウを育てるのです! |
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ピノ・ノワール
フランスのブルゴーニュなどでは高級品種として有名な黒ブドウ。シャンパーニュに力強いボディを与えるのに欠かせない品種。ヴァルズネイ村、アンボネイ村、アイ村などが特に有名な産地。
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ピノ・ムニエ
黒ブドウで、シャンパーニュに使われる3種のブドウでは一番地味な存在。しかし、まろやかな味わいをシャンパーニュに与える貴重な存在。ヴァレ・ド・ラ・マルヌ地区で多く栽培されています。
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シャルドネ
白ブドウの高級品種として知られるシャルドネはシャンパーニュにミネラル感や程よい酸味を与えます。産地は、メニル・シュール・オジェ村、アヴィズ村、クラマン村などコート・ド・ブラン地区が有名。
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ブドウなら、なんでもかんでもシャンパーニュになれるってわけじゃない。使うブドウ品種も規定されています。
黒ブドウのピノ・ノワール、ピノ・ムニエ、そして白ブドウのシャルドネ。赤ワインで有名なカベルネ・ソーヴィニヨンのブドウを使ったシャンパーニュなんて存在しませんので、アシカラズ…。
他にも、ピノ・ブランとか、アルバーヌとか何種類かあるのですが、ほとんどのシャンパーニュは3つのブドウから製造されています。いろいろな種類を飲んでいくうちに自分の好きなブドウ品種も分かってくるので、覚えておいて損はありません! |
ワイン法に基づき、ルールがかなりたくさんあります。「うるさいな〜」と思うなかれ、これこそクオリティを維持するために必要不可欠なこと。最も特徴的なのは瓶内二次発酵。瓶詰めしたワインに、酵母と糖分を加え、2回目の発酵をさせると…あら不思議! 炭酸ガスが生まれるのです!
これに限らず、たくさんのルールが、シャンパーニュを素晴しいものに仕上げます! ここで一言。シャンパーニュは炭酸を足しているのではありませんので要注意!
他にも、広さ辺りの「育成本数」、ブドウから絞る「搾取量」、「熟成期間」など細かい規則はありますが、まずは、しっかりした規則に則って生まれているということを覚えておいてください! |
一般的にシャンパーニュ以外の、炭酸入りのワインを「スパークリングワイン」とか「発泡性ワイン」と言いますが、国ごとに個別に名前が付いている場合があります。スペインは「カヴァ」、イタリアは「スプマンテ」、ドイツは「ゼクト」など。 |
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問 以下のシャンパーニュについてのコメントで、間違っているのはどれ?
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イタリア産のシャンパーニュもそれなりにおいしい |
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ブルゴーニュでもシャンパーニュが生産されている |
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黒ブドウであるシャルドネは、コート・ド・ブラン地区で良く生産されている |
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ピノ・ノワールとピノ・ムニエはとても綺麗な白ブドウである |
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私はシャンパーニュが好きだ! |
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いくら好きでも、その作り方を正しく知っている人って
意外と少ないかも? 次回はその製法についてお勉強! |
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