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ワイン屋さんへ行けば『シャンパーニュと同じ瓶内二次発酵』を 誘い文句にする格安スパークリングに心奪われそうになりながらも、 シュワリスタたる者、こんな今こそ徹底的に”シャンパーニュ”にこだわりたい! そんな決意を胸に、近頃話題の2000円前後のシャンパーニュ5本にスポットを当てました。
text: 藤田礼子 photo: NORICO 撮影協力:Dining Bar Vague
見た目の華やかさと高価なイメージから、シャンパーニュが「特別な日」や「セレブ」の飲み物と言われていたのも今は昔。価格控え目な実力派レコルタン・マニピュランの浸透や、グラス1杯から気軽に楽しめるバーやレストランの増加、ワイン専門通販サイトの充実により自宅で楽しむスタイルが定着してきたことなどを背景に、私たちの日常に幸福感というエッセンスをプラスする上で欠かせない飲み物になりました。
そして最近では、さらに手軽に楽しめる2,000円前後のシャンパーニュが続々と登場し話題になっています。「とりあえずビール」を「とりあえずシャンパーニュ(とりシャン)」に変えてみる、を合言葉にスタートしたシュワリスタ・ラウンジ編集部としては嬉しい限りですが、「それって本当においしいの?」という素朴な疑問も。そこで今回の特集では、特別ゲストにワインジャーナリストの葉山考太郎さん、ワインスタイリストの藤崎聡子さんを迎えて、低価格シャンパーニュ5本の実力をブラインド・テイスティングで評価してみました。
シャンパーニュと美女を偏愛する軽薄なワイン・ライター。年間の泡消費量は400リットル超。泡は、フレッシュで爽快なものより、熟成感と立体感がある複雑な味わいのブラン・ド・ブランが大好き。美女の好みも同じ。
シャンパーニュ騎士団より2009年度オフィシエ・ド・シャンパーニュ叙任。メンズファッション誌、週刊漫画などでレストラン紹介やワインコラムを多数連載中。3品種をバランス良くブレンドしているものが好み。(あえてのNM推進派。)
シャンパーニュ騎士団シュヴァリエとして、ファッション誌や企業イベント等でも活躍中。本業は、広告代理店エグゼクティブ・プロデューサー。崇高な美を感じさせるネゴシアンのプレスティージュ、心に染み入るような優しい自然派RM好き。
シャンパーニュ騎士団シュヴァリエ。シャンパーニュは好き嫌いの前に個性として捉えそれを認める事が大切だと思っている。太陽の下では冷えたブラン・ド・ブラン、夜中は深みを感じさせるネゴシアンのヴィンテージとシガーを合わせるのが好き。
好きな形容詞は「シャンパーニュのような」。それはエレガントで、活発で、知的なイメージ。そして薫り高く包んでくれるような優しさ。そんな女性が大好きです(笑)今宵は弾けるような一杯を。
我々を魅了してやまない『シャンパーニュ』、この名称を名乗れるのは、AOCで定められた厳しい定義に基づいて造られた発泡性ワインだけです。AOCとは、『アペラシオン・ドリジーヌ・コントロレ(Appellation d'Origine Controlee):原産地統制名称』の略で、製造過程及び最終的な品質評価において、特定の条件を満たしたものだけに付与される品質保証であり、フランスの原産地呼称委員会(INAO)によって、生産地域、葡萄品種、栽培、醸造方法などが厳しく管理・統制されています。シャンパーニュの場合、
等の条件があります。この規定に該当しない発泡性ワインが、
総称として『スパークリング・ワイン』と呼ばれています。
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TOKYO CHAMPAGNE SCENE 10「“クラヤミ”シュワナイト 2010 スペシャルディナー 特別レポート」 (10.9.6)