スクリーンの中でもきらめく
映画を彩るシャンパーニュ
カンヌ、アカデミー賞。レッドカーペットにはシャンパーニュ。世界の映画人たちは今も昔も、シャンパーニュに魅せられ、ときに上品に、ときにオシャレに、ときにクールにダンディに、ときにある種の皮肉を伴って、物語に登場させてきました。シュワリスタたちがスクリーンの中から見つけた映画とシャンパーニュの素敵な関係、ご案内します。
『華麗なるギャッツビー』/モエ・エ・シャンドン モエ アンペリアル
映画とシャンパーニュということで選んだのは、2013年公開、バズ・ラーマン監督の「華麗なるギャツビー」と、モエ・エ・シャンドンのモエ アンペリアル。過去にも映像化され、ブロードウェイでは舞台化もされたこの作品、毎夜繰り広げられる絢爛豪華なパーティーのシーンを撮らせたら、やはりバズ・ラーマンが一番!
女優たちの衣装はPRADA、アクセサリーはTIFFANY、男優たちの衣装はBrooks Brothersが提供。そしてパーティーではモエ アンペリアルが振る舞われ、まさに狂乱の20年代を再現したシーンは必見。映画公開後、批評家からは「派手な衣装や撮影が役者の演技をダメにしている」と評されたが、ストーリーもファッションも映像も、まさに娯楽としての要素が詰まっている作品。そしてなんと言っても、ラッパーのJAY-Zが音楽総指揮を努めたサントラも捨て曲ナシの全曲必聴の1枚!!
シャンパーニュが醸し出す華やかな世界、そしてそんな時間はシャンパーニュの泡とともに消えていき…。モエ アンペリアルを片手に、自分もパーティーに参加している気分で鑑賞するのがオススメ。
モエ・エ・シャンドン 公式サイト : https://moet.jp/
micky’s SHWA TALK : https://www.shwalista.jp/author/sh017/
『ミッドナイト・イン・パリ』/デュヴァル=ルロワ・ブリュット・デザイン・パリ ’06
ウディ・アレン脚本&監督作『ミッドナイト・イン・パリ』は、古き良きパリを愛する作家志望の主人公が1920年代のパリへタイムスリップして繰り広げられる大人のSFラブコメティ。黄金期のパリを舞台に、彼が心酔するフィッツジェラルド夫妻やピカソ等天才芸術家たちと出会い、語り、そして、、、。
アレン監督ならではの粋で巧みなストーリーテリングは勿論のこと、レザネフォル(狂乱の時代)とも呼ばれた当時のパーティーカルチャー大好き人間の心を鷲掴みにする華やかな衣装や美術にも注目。
この映画でパリに行きたい欲が高まったら、デュヴァル=ルロワ・ブリュット・デザイン・パリ ’06をぜひどうぞ。”生きることそのものがアート”というパリのエスプリを街の灯りで表現したボトルデザインが素敵です。映画『ミッドナイト・イン・パリ』、今ならNetflix、AMAZONプライムでも見られますよ!
デュヴァル=ルロワ 公式サイト : http://www.duval-leroy.com/
Reiko Fujita’s SHWA TALK : https://www.shwalista.jp/author/sh004/
『愛の嵐』/パイパー・エドシック キュベ ブリュット
シャーロット・ランプリングは、1946年生まれのイギリスの女優であるが、イタリア映画『愛の嵐』で見せた、上半身裸にサスペンダーでナチ帽をかぶって踊るその姿、そして、ヘルムート・ニュートンの撮影したそのモノクロのヌード写真から感じるその雰囲気は、まさにパイパー・エドシックのシャンパーニュに感じる哲学と表現に覆いかぶさる。
そこにはエロティシズムだけではない、どこか寂しげだが奥に秘めた本来の知的さを感じるのである。
パイパー・エドシック/日本リカー株式会社 : http://www.nlwine.com/winery/piperheidsieck/
Nakagawa’s SHWA TALK : https://www.shwalista.jp/author/sh001/
『最後の晩餐』/ペリエ ジュエ ベル エポック
フランスとイタリアの合作でこのタイトルというだけで食と酒については半端ないと想像できるけれど、お話はといえば、世の中と自分の未来に絶望した金持ち男4人が、食欲と性欲という本能にまみれながら死んでいこうというなんとも理解不能な物語。
舞台は1973年、パリの邸宅。マルチェロ・マストロヤンニ演じる色欲まみれのパイロットをはじめとする名優の共演、快演。ウーゴ・トニャッティ演じるレストランオーナーシェフが邸宅のキッチンで次々と古代ローマ帝国の驕りの頂点のようなフランス料理を作り上げて、ただただそれを食い、呼び寄せた女たちとの性に溺れ、そして一人、また一人…。欲望の果ての果てしない寂寥。
その異常な世界の中で花を添えるのが「ペリエ ジュエ ベル エポック」。そのボトルがそこにあるだけで、狂気の世界が異様なエレガントさをともない、見ているこちらも倒錯の中へ。
カンヌ、ヴェネチア、ベルリンで各賞受賞というマルコ・フェレーリ監督が単なるエログロ映画を撮るはずもなく、この4人の男たちが見せる人生の馬鹿馬鹿しくもおかしくて悲しい不条理。これを徹頭徹尾描くために登場する可憐なアネモネ。可憐がゆえに狂気。この泡の違う一面を見たような気がしました。
ペリエ ジュエ 公式サイト : https://www.perrier-jouet.com/
Iwase’s SHWA TALK : https://www.shwalista.jp/author/sh002/