ミュズレボードをご存知だろうか? ワインやシャンパーニュに詳しい人でも、あまり目にしたことがないかもしれない。ボトルトップのシールを剥し、初めて顔を出すミュズレ(王冠)のコレクションを、並べたボードだ。
泡を閉じ込めるだけに何十年も耐える役回り。その苦労の甲斐なく、抜栓後はエチケットのように目立つこともなく、捨てられてしまう。
僕の持っている最も古いミュズレは、1950年代のもの。沈没した船から引き上げられたボトルらしく、ミュズレは腐食しデザインは全く見えない。それでもいい。
ミュズレの魅力。かわいらしい、古めかしい、キッチュ、王道、目新しいなど、良く見てみるとメゾンの意志やこだわりが感じられる。コレクションに値すると思うのは僕だけだろうか?
日本ではまだ一般的ではないミュズレコレクションだが、フランスでは普通の事。見るたびにシャンパーニュとともに過した豊かな時間を思い出させてくれる。こんなミュズレボードのある生活を楽しめるのは、シャンパーニュ好きの「シュワリスタ」だけ。
いざミュズレライフへ!
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