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今年のお花見は ロゼと桜のマリアージュ 春泡はちょっと可愛く美しく
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Glass 4 ヒラヒラと舞う桜の花びらを見ながら ゆっくりじっくりロゼの世界へ
GONET SULCOVA Rose ゴネ・シャルコヴァ ロゼ
エペルネに拠点を置くレコルタン・マニピュラン。スペシャル・クラブボトルに詰める事ができる40程のRMの1つ。美しいエチケットデザインは現当主の母親の作品。
Girls Talk!
楽しい話題、美味しいお食事。今度は少し落ち着いて、桜を見上げながら、ロゼ・シャンパーニュをじっくり味わう時間。その合図は、枝から離れて優しい風の中をヒラヒラと舞う桜の花びらが落ち、このロゼ独特の赤みの強い色と、はかない桜のピンク色が、溶け合ったら。いよいよロゼ・シャンパーニュも飲み応えのあるものに。じっくり味わいながらの話題は、恋の行方なんてどうでしょう?
「そういえばさ、去年別れた彼、新しい彼女できたんだって」
「そんな他人事みたいな(笑)」
「実際、他人事だしね(苦笑)。それよりどうなの、もういい加減、してもいいころじゃない、恋愛ってやつ」
「したい、と思ってできたら苦労しませんけどー」
ロゼと桜のおかげで、いつもなら暗くなりがちな話題も、風景を彩る素敵な要素のひとつ、かも。
最後を飾る1杯は ロゼ・シャンパーニュの「凄さ」を感じて Glass 5
PHILIPPONNAT Cuvee 1522 Rose フィリポナ キュヴェ 1522 ロゼ
1522年にアイ村に移住してから、ワイン作りに携わっている歴史の長い作り手。このシャンパーニュは創立1522年の名前を冠したキュヴェで、ピノ・ノワール、シャルドネを軸に、わずかにピノ・ムニエをブレンドして造られている。シュワリスタ・ラウンジでは2007年年初のレビューで、クロ・デ・ゴワセを紹介。強力に個性的な泡だったが、さてこちらは?
Girls Talk!
陽が傾いてきて、桜の花と枝を揺らす風が少し寒く感じてきたら、ニットを羽織って、いよいよ最後の1杯。
「ふー、香りからして、高そうなシャンパーニュだなあ、これ」
「ロゼってもっと遊びがあるっていうと違うかもしれないけど…正直、あまり高尚なものではないと思っていたのね。でもこれ、遊びがないっていうか、すごくしっかりしてるよね」
「…とか、つい語りたくなる感じはするね。キュヴェ 1522って名前も雰囲気だ〜」
「そんな話題、私たちには似合わないけどねー(笑)。でも、たまにはこんなこと語っちゃうのもいいかも」
「じゃ続きは、河岸を変えて」
「表現、古いわよ(笑)」
この春、ロゼ・シャンパーニュの理由。
シャンパーニュ全生産量のうち、ロゼの生産量割合は1ケタ台。でも、実は、昨年あたりから世界的には人気急上昇中。その背景として、シャンパーニュを楽しむ上でのスタイル・トレンド的な要素が強いとも言われていますが、やはり見逃せないのはそのものの面白さと美味しさ。
一昔前は、ロゼ = そんなにおいしくない、というイメージがありましたし、また、どうしてもおいしいシャンパーニュ = 通常のシャンパーニュのトップ・ブランドというイメージも定着していました。ファースト・チョイスにはなりにくい存在。しかし、それは情報が少なく、また出会う機会が少なかったために、良質のロゼをいただく機会に恵まれなかっただけだったのです。
今回紹介したように、テイストもスッキリからしっかりまで、色も十人十色、というか「十ロゼ十色」のバリエーション。本当にいろいろなロゼがありますので、きっとあなた好みのロゼ・シャンパーニュが見つかるはず。特に「新色」とか「鮮やか」とか「可愛い色っぽさ」といったものに気持ちが動く季節…春泡はロゼ泡で。お楽しみください!
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