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For Night Birds 目指すは「遠山の金さん」? 泡侍、夜のお作法 19時→28時、泡で溺れる8時間
19:00 このギャップが面白い お好み焼きxシャンパーニュ 22:30 癒しよりも刺激 デキる女の持ち上げ方 25:05 空白の歳月など 泡と友情ですぐに埋まる
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25:05 空白の歳月など 泡と友情ですぐに埋まる

今日3本目のボトルはアラン・ロベール。あまりにも素晴らしい潤滑油。1時間、1時間30分…それほど多くのことを語り合ったようには思っていなかったが、時間はあっという間に過ぎ、そして4年の空白は埋まっていく。ふと後ろを振り返ると、1人で座る美女もいるが、それさえ無視して男同士の話に没頭。いつもなら声をかけるところだが、今は、こいつとの再会のほうがエキサイティングな出来事だ。

「お前と話せて、今、自分がやっている道が正しいことを確信したよ。ありがとう」
そういってヤツはホテルへ帰っていった。スッキリした顔だった。

 

終電が終わったころ、女社長は帰っていった。そのとき携帯が鳴った。同期からだ。正確には元同期。賀状のやりとりは続けていたが、携帯に着信が入ったのは4年ぶりだ。今、ヤツは奥さんの実家の会社の2代目として経営をまかされている。今日はたまたま出張で東京に来ているという。久しぶりの嬉しい再会を、会員制のシャンパンバーで過ごす。

実際のお店はココ   シャンパーニュ・セレクト
六本木 champagne bar ALAIN ROBERT Mesnil Tradition 90
六本木 シャンパン・バー アラン・ロベール メニル・トラディション 90

2006年の夏に西麻布のシャンパンバー・ムスーの岡林氏が六本木にオープンさせたお店。「C」を基本にシャンパーニュだけでなく、シガー、チョコレート、コニャックなども豊富に取り揃える。艶っぽい使い方も、ダンディな使い方もOK。会員制のバーなので訪問の際は紹介者が必要。
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住所: 東京都港区六本木7-18-11
TEL: 03-3475-7113

17世紀から続くレコルタン・マニピュラン。現在の当主は10代目。サロンやクリュッグと同じルメニルのシャルドネを100%使用。自社畑から生まれる良質のブラン・ド・ブランを作り続けています。マイケル・エドワーズ、ロバート・パーカーなど、世界のワイン評論家からも高い評価を受ける、こだわりの造り手です。
(シュワリスタ・ラウンジ シャンパーニュ・アーカイヴ解説より)

28:16 夜の余韻を脱ぎさって 愛する人が待つ場所へ

最後の1杯はカウンター。1人でフィニッシュ。今日、3人に、ありがとうという気持ちを示された。しかし、その感謝は全て3人に返したい。女子の悩み、女社長のため息、同期の決意。それをこんな自分に見せてくれたこと。意外といい男だね、俺。小さく口にして苦笑い。

「なんだか愉快そうですね。そんな笑顔しばらくぶりにみましたよ」
この時間、若いオーナーと2人きり。店を閉めたい時間だろうが、そんな様子は微塵も見せない。今度は心の中で若いオーナーに、ありがとうとつぶやく。

エレベーターを降りる。六本木の路地裏。まだ明けきらない空に、最後の桜。休日、今日は昼から妻と娘と旅行に出かける。少し背筋を直して、スイートホームへ。

SH
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