「シャンパーニュの芸術品」とも謳われるベル エポックから、グレートヴィンテージとしても名高い2000ヴィンテージが発売された。花の香りをもたらすシャルドネの産地の中でも最優良区画であるコート・デ・ブラン地区のクラマン、アヴィーズのブドウを主体に、モンターニュ・ド・ランスのピノ・ノワールをブレンド。さらに、ブジィのピノ・ムニエを加えることによって、調和のとれた優雅で深みのある味わいに仕上げられている。
ベル エポック 2000のお披露目に際して用意されたのは、1811年の創業以来7人目の最高醸造責任者としてメゾンの伝統とスタイルを継承するエルヴェ・デシャン氏と、フランスで唯一の女性三ツ星シェフ アンヌ・ソフィー・ピック氏がコラボレーションしたマリアージュ・ディナー。花の香りに満ちたエレガンスなシャンパーニュにふさわしい優雅な空間の中で、ペリエ ジュエの芸術性を更に強く実感させる一夜となった。
マリアージュとはフランス語で「結婚」、ワイン用語では「ワインと料理の相性」を意味するが、男と女の間に幾つもの愛の形があるようにワインと料理の関係にも様々な形があって正解はない。最高醸造責任者エルヴェ・デシャンと、女性唯一の三ツ星シェフアンヌ・ソフィー・ピックが提案したマリアージュ・ディナーから感じられたのは、自立した大人の男女関係を彷彿とさせるような面白さだった。 |
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彼女の言葉の通り、この夜供された4種類のシャンパーニュに合わせられた料理のいずれもが、各々のシャンパーニュが持つ個性の違い 〜泡立ち、風味、テクスチャーといった〜 を際立たせ尊重し、そして高め合っていた。 |
「私にとってワインは情熱。そして、一番好きなもの」と語るペリエ ジュエの創造主エルヴェ・デシャンと、皿の上の創造主アンヌ・ソフィー・ピックが織り成す愛のセレナーデ。まるでそれは、フランスの恋愛小説のような高貴な精神性を感じさせる新しいマリアージュの体験だった。 |
1969年ヴァランス生まれ。フランスの南東の町ヴァランスに構える「ラ・メゾン・ピック」の総料理長として指揮を取る。彼女の祖父、そして父もまた三ツ星を獲得しているフランス料理界のサラブレッド。その繊細な創造力は世界中のグルマンに高く評価されている。 |
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