誰もが簡単に受講可能。
新しい「公式」シャンパーニュ講座、12月スタート
シャンパーニュ地方ワイン生産同業委員会は、シャンパーニュに関する知識を習得できる無料のオンライン講座「Champagne-MOOC」を12月より開講する。MOOCは、Massive Open Online Courseの略、世界共通のフォーマットで24時間365日、インターネット接続環境さえあれば、「いつでも」、「どこでも」、さらに言えばプロ、愛好家に関係なく「誰でも」受講が可能だ。
主な概要、メリットとしてシャンパーニュ地方ワイン生産同業委員会が挙げるのは、「マスターオブワインの解説を日本語字幕付きで視聴可能」、「短くシンプルな図解もあり、視聴するだけで容易にシャンパーニュの知識を計3-5時間ほどで得られる」「伝統・歴史・文化やガストロノミーの側面も併せて触れられる、楽しくアカデミック内容」「委員会から公式の修了証が発行される」「料飲プロフェッショナルのトレーニング用にも活用可能」などで、今後はワインスクールなどと連携し、リアルなテイスティングや講義などを通じてより高いレベルの認証も検討中とのことだ。日本におけるプレス発表では、デモ画面を見ることができたが、映像がふんだんに盛り込まれたリッチでわかりやすい内容となっていた。
受講者としてはある程度のプロフェッショナルを想定しているようだが、シュワリスタ的には、まず愛好家に利用していただきたい。好きなシャンパーニュの裏側や、より深い世界を知ることでさらに愛すべき存在となることだろう。例えば観劇やスポーツ観戦などもその背景にある世界を知ればより楽しめるし、よりその世界の神髄に迫れる。また、地方でシャンパーニュを提供している飲食店の皆さんにもおススメだろう。東京や大阪などの都市部を経由せずに、ダイレクトにシャンパーニュ地方から生きた情報や知見を得られることで、若手スタッフなどのエデュケーションにも活用いただける。地方においても若い世代や、愛好家にシャンパーニュを広めていく上での力、自信に繋がっていければ大きな意義になるだろう。そのために期待されるのは、まだ実装はされていないが、予定されている参加者のコミュニティ、フォーラム的な仕組みだ。これにより、プロと愛好家、都市圏と地方の壁を越えて、活発な情報交換が行わるかもしれない。これで終わりではなく、ここが始まりとなって、より広く、深まるものになるように期待したい。
日本語字幕付きバージョンは12月より受講可能。すでに事前登録の受付はスタートしている。登録はこちら。
https://www.champagne-mooc.com/