シャンパーニュ委員会日本事務局代表に笹本由香理さん就任
1997年に設立されたシャンパーニュ委員会日本事務局。その設立者であり、25年以上にわたり、設立趣旨であるプロ育成および、日本におけるシャンパーニュの正しい理解を広めるために尽力された川村玲子さんが、その活動を次代に託すという思いをこめ退任。変わって7月1日より、シャンパーニュ委員会日本事務局・コミュニケーションマネージ ャーを務めていた笹本由香理さんが代表に就任されました。
川村さんは、日本におけるシャンパーニュの広がりを支えられ、シュワリスタ・ラウンジにおいても活動当初からその目的や内容を理解をいただき、取材活動、情報提供、生産者や本国シャンパーニュ委員会との縁をつないでくださるなど、多大かつ心温まるサポートをいただきました。シャンパーニュの価値を守るために時に厳しい視線を向けられることもありましたが、それは私たちにとって、より深い理解へのきっかけであり、また、より幸せなシャンパーニュとの関係を伝えるための学びの機会でもありました。1997 年時点ではシャンパーニュから見て240 万本・世界7 位の輸出国だった日本。それが現在は世界第3 位・1,380 万本の市場となっていますが、この間、市場の拡大がゆえにシャンパーニュの意義や価値が問われる場面も多くありました。川村さん率いるシャンパーニュ委員会日本事務局が、広げながら守っていただいたこと。だからこそ市場のボリュームだけではない、シャンパーニュとの精神的なつながりが保たれ、深まったのではないかと思います。
後任となります、笹本さんも、これまでもコミュニケーションマネージャーとしてシュワリスタ・ラウンジの思いを理解くださり、私たちにあった情報、理解すべきことをカスタマイズして伝えていただきました。これまでの素晴らしいレガシーを継承しながら、より若い世代やこれまで接していなかった方々へのシャンパーニュへの興味、理解を広げていただける方であると私たちは確信しています。
川村さんも笹本さんをサポートすべく、特にアカデミックなパートを担っていかれるようです。引き続きシャンパーニュ委員会日本事務局の活動を、より深く理解し、私たちの立場で協力できることを考えていきたいと思います。
川村さん、長らくお疲れさまでした。ありがとうございました。
笹本さん、これからもよろしくおねがいします。
Text: daiji iwase
以下、シャンパーニュ委員会からのリリースです。
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シャンパーニュ委員会日本事務局代表の川村玲子氏は、25年以上にわたるシャンパーニュの活動を引き渡すことといたしました。日本の過去 30 年における伸長を目にしてきた生産者にとって、日本はシャンパーニュ市場の中心的存在です。1997年、日本は240万本・世界7位の輸出国だったのが現在は世界第3位・1,380万本の市場となっています。
川村氏は1997年3月1日に、プロ育成のため、そして日本でシャンパーニュを代表するため、シャンパーニュ委員会日本事務局を東京に設立しました。
日本事務局ではワイン関係者、ホテル、レストランのプロフェッショナル向けエデュケーションを提供、そこでシャンパーニュの知識を磨き、消費者にプレシャスな時間を与えてもらえるよう働きかけをしております。また、メディア向けにはシャンパーニュのアペラシオン情報を随時提供しています。
川村氏が長きにわたり開催してきたイベントの中でも特筆すべきこと:
-シャンパーニュアカデミーの創設、シャンパーニュのアペラシオンに特化したセッション
-フランスのアール・ド・ヴィーウルと日本の文化を融合させたプレスティージュ性の高いイベントの数々、シャンパーニュの多様性やシャンパーニュクーラーをめぐるガラスアート展や、シャンパーニュをお題にした俳句大会などを開催
-ジョワ・ド・ヴィーヴル(生きるよろこび)賞では、池坊由紀氏(華道家)、堀木エリ子氏(和紙作家)、尾上菊之助氏(歌舞伎俳優)、金子三勇士氏(ピアニスト)、麻実れい氏(女優)、坂茂氏(建築家)、千住博氏(日本画家)・千住明氏(作曲家)・千住真理子氏(バイオリニスト)、河瀨直美氏(映画監督)、ヤマザキマリ氏(漫画家)など日本文化における偉大な功績者を表彰
-日本料理とのマリアージュの提案、伝統的な行事におけるプロモーション
プロフェッショナリズム、そして厳格でありながら優雅であること。川村氏が日本事務局を主宰した年月を物語ります。
シャンパーニュ委員会はじめ、メゾンとヴィニュロンはその貢献に感謝の意を表します。
7月1日より、シャンパーニュ委員会日本事務局は笹本由香理(元シャンパーニュ委員会日本事務局・コミュニケーションマネージャー)が代表を務めます。
ご質問はこちらのアドレスへお問い合わせください: info@champagne.jp