シャンパーニュ訪問記 Paul Sugot
日本では昨年(2017年)のシャンパーニュの輸入量は世界で第3位
となっている、フランスを除くとシャンパーニュ輸入上位国です。
sHwAlistaが開設された頃に比べると格段に一般市場にも浸透してきましたし、町中の飲食店でも圧倒的に見かけるようになってきました。
とはいえ、消費の90%が大手のメゾンが占め、RMやCMはまだまだ少なめです。今回はそんな中でも生産規模が少ない生産者を訪問しました。
■Poul Sugot
エペルネから車で南下する事約20分程度のAviz村にある小さな生産者です。
1901年創業で、現在の当主はオリヴィエさんが1987年から受け継いでいます。
RMなので当然すべて自社畑ですが、自社のぶどうで賄える生産本数は約55,000本程度です。
しかもそのうち自社ブランドで販売している本数はわずか15,000本程度で残りの約40,000本のキャパはブドウジュースの状態で大手生産者に販売しています。
畑はクラマン、アヴィズ、オワリー、シュイィのグラン・クリュ畑と、プルミエ・クリュのヴェルジュール=レ=ヴェルテュ
の5村にまたがっています。
生産本数は少ないですが、プレス機は最近大抵の生産者で使用されている空気圧で絞るタイプのものを使用。
丁度ヴァンダンジュが終わった直後の訪問だったので、プレス後のブドウジュースもいただきました。
3種類のテイスティング
■Brut
この時いただいたものは2010,2011,2012年の3年をアッサンブラージュしたPoul Sugotではスタンダード品。
Poul Sugotはスタンダードのノン・ミレジメでも最低5年は瓶内熟成をさせてから出荷されます。
Brut Grand Cru
2004,2005,2006年のマルチヴィンテージ通常のBrutはヴェルジュール=レ=ヴェルテュがアッサンブラージュされているため
GCを名乗れませんが、こちらはBrutより更に古いヴィンテージをアッサンブラージュしたもの。
Extra Brut Millesime 2005
他の2製品に比較してドザージュ少な目のミレジメ。
Brut Grand Cruはこの年代のものをアッサンブラージュして、かつGCと言うことを考えると素晴らしくコスパの良いシャンパーニュでした。
まだ日本では馴染みがない作り手ですが、日本への興味も有ったようなので、我こそはという方がいらっしゃいましたらインポートしてみるのも面白いでしょう。ただ非常に生産量は少ないのですが…