シャンパーニュの二十四節気
VOL.1 【小暑】じゅんさい 梅雨空 紫陽花
梅雨が楽しくなるシャンパーニュライフ
季節は小暑に入り、『暦の上では・・・』と良く耳にする天気予報の言葉的に言うと、実はもう夏は折り返していて、次の大暑(7月23日)でおしまい。日本の夏の半分は、梅雨空にどんより包まれているうちに、気付いた時には残暑になっています。そんなのもったいないので、梅雨が楽しくなるシャンパーニュライフをご紹介します♪
私の著書『シャンパーニュの二十四節気』が出版され、早3年が経つのですが、この小暑の季節は銀座のシャンソンマダムとフランス革命の話を書いたのですが、実はこの『じゅんさい』と悩んだのです。秋田県名産のじゅんさい、奇麗な水があるところでしか育たず、人の手でなくては収穫出来ない、とてもデリケートな食材。手のみで収穫だなんて、ちょっとシャンパーニュのブドウ達に似ています 笑
梅雨空の休日、紫陽花を飾ってじゅんさい鍋とシャンパーニュ。
比内地鶏のお出汁の鍋に、ぷるんとしたゼリーのようなじゅんさいを最後に投入して完成するじゅんさい鍋。特に味も香りも少ないじゅんさいは、地鶏のお出汁が良く合って、とーっても美味!我が家では毎年この季節に楽しむ季節の風物詩になっています。
シャンパーニュはモチロン『デュバルルロワ・デザインパリ・NV(著書より)』
ボトルに描かれたパリの街並に想いを馳せつつ、日本人だけが味わえる、美味しい梅雨の季節の醍醐味です。
「シャンパーニュの二十四節気」 / 著:木村佳代(きむらかよ)
黄金色にキラキラと輝くシャンパーニュ。
かつては、お祝いの席など特別な日のお酒でしたが、第一次ブームを経て、最近では仕事帰りに楽しむ女性が増え、
カジュアルなお酒へと変わってきました。
そこで、季節の多彩な日本の象徴である二十四節気を切り口として、日々の季節の移ろいを楽しむ為の二十四種類の
シャンパーニュの銘柄紹介と「特別な日」だけではないシャンパーニュの愉しみ方をエッセイにまとめました。
二週間に一度、がんばった自分に、そしてこれからもがんばる自分の活力の源泉としての一冊。
二十四節のパートに著者がパリ、ランス、軽井沢等で撮り下ろした写真も掲載されています。