春の恋、春の夜
美しい桜とともにロゼ泡を
初夏の弾ける2人のロゼ、夏の終わりのセンチメンタルな淑女のロゼ、秋深まっての男のロゼに、クリスマスから正月への華やかなロゼ。
そして春の桜とともにたのしむロゼ。
青空とピンクの昼には可憐でほろ苦い若さも感じるロゼを。
灯かりに浮かび上がるピンクの夜にはしっとりと蕩けるようなロゼを。
そこにある桜と同じ。満開の喜びと散り際の沈黙。昼の笑顔と夜の狂気。
さて、シュワリスタたちが選ぶ桜とロゼ泡の物語は、どちらの世界へ…。
Jean Vesselle Brut Oeil de Perdrix
ジャン・ヴェッセル ブリュット ウィユ・ドゥ・ペルドリ
普段あまりロゼは飲まないのですが、お花見に時期には桜を見ながらロゼが飲みたくなります。今回セレクトした1本は、ロゼが得意ではない泡好きにもお勧めできる1本です。
「ジャンヴェッセル ブリュット ウィユ・ドゥ・ペルドリ」 シャンパーニュのロゼと言えば大半が赤ワインを混ぜて作るアッサンブラージュ法なのに対して、このウイユ・ドゥ・ペルドリは直接圧搾法。ウィユ・ドゥ・ペルドリとは「山ウズラの目」の意味で、その名のとおり、ほんのりロゼ色なこのシャンパーニュは桜を愛でながらいただくシャンパーニュとしては最適。 それでいてピノ・ノワール100%のブラン・ド・ノワールの力強さも感じられ、普段ロゼを嗜まない泡好きもお勧めできます。
余談ですがこの生産者、製法違いのロゼシャンパーニュ、「ロゼ・ドゥ・セニエ」も手掛けているので、飲み比べしてみるのも面白いでしょう。
Maeda’s SHWA TALK : https://www.shwalista.jp/author/sh006/
Moët et Chandon Nectar Impérial Rosé (N.I.R)
モエ・エ・シャンドン ネクター アンペリアル ロゼ
泡萌えるロゼ色の季節を彩るのにぴったりな甘口シャンパーニュ。
ぽかぽかと暖かい陽だまりの花見に甘美な余韻を与えてくれる。 花冷えの夜桜の下では、優しいロゼ色の明かりを灯してくれるLED内蔵のコイツがおすすめ(笑)。
爽やかな、春風うけて、ロゼ萌える♪
Motoda’s SHWA TALK : https://www.shwalista.jp/author/sh014/
Perrier-Jouët Blason Rosé
ペリエ ジュエ ブラゾン ロゼ
もともと赤ワインがあまり得意ではなく(テイストの好みや体質?)、そのせいかロゼも自分から選んで飲むことはほとんどありませんでした。
しかしとあるパーティーでペリエ ジュエ ブラゾン ロゼを飲む機会があり、せっかくなのでチャレンジ。爽やかなフルーツとフローラルな香りが印象的で、その余韻を少しでも長く楽しみたく、少しずつ、ゆっくりと味わいました。と言いつつ、その後何杯もおかわりしてしまいましたが…。
まだ年末の寒い時期だったので、「これは桜を観ながら外で飲むべき!」と、まだ先の春のことを思いながら素敵な時間を過ごしました。
micky’s SHWA TALK : https://www.shwalista.jp/author/sh017/
DRAPPIER Rosé BRUT
ドラピエ・ロゼ・ブリュット
お花見やピクニックは、シャンパーニュと手作り弁当を持参するのが私流。まずは自分が食べたい&作りたいお弁当を考えて、それに合いそうなシャンパーニュを選ぶようにしています。
今年ぜひ作りたいと思っているのは、初鰹かマグロを使った『手こね寿司』。醤油ベースのタレに漬け込んだお刺身を酢飯と混ぜ合わせるだけの手軽さなのに、なんとなく手間をかかっていそうな感じを醸し出せるのがいい。上からたっぷりの錦糸卵をのせて木の芽をちらせば、春らしい華やかさも加わりそうです。あえて重箱やお弁当箱に詰めず、寿司桶のままドーン!と持っていくのもお洒落かもしれませんね(洗い物が減るともいう)。
そして、赤身の魚、醤油ベースのタレときたら、シャンパーニュにはしっかりめのロゼを合わせて。例えば、ピノ・ノワール100%、セニエ法で作られたドラピエのロゼはいかがでしょうか?透明ボトルから覗く美しいピンク色も、きっとお花見を盛り上げてくれるはず。
毎年この季節になると、屋外でお酒を飲む事が許される日本に生まれた事を感謝せずにはいられません。皆さん、お花見シャンパーニュを楽しみましょう~(笑)
Fujita’s SHWA TALK : https://www.shwalista.jp/author/sh004/
DELAMOTTE Brut Rosé
ドラモット ブリュット ロゼ
お花見というと、浮かび上がるのはいつもロゼ。
かつて、もう少し若い頃は、日本の桜に感じる柔らかなピンクに反発するがごとく、彩度の強いピンク色のシャンパーニュや、際立つイエローやブルーのエチケット(ラベル)の瓶を好んだが、最近は、華やか以上に可憐だけども見た目の主張より、内面が柔らかく、おしとやかなイメージが好みになってきた。
そんな中、頭に浮かんだのが、ドラモットのロゼだった。
Nakagawa’s SHWA TALK : https://www.shwalista.jp/author/sh001/
Zoemie De Sousa Rose
ゾエミ・ド・スーザ ロゼ・ブリュット ディスタンゲ
鬼才とも求道者ともいわれる『ド・スーザ』当主エリック・ド・スーザ氏が、ミシェル夫人と共に「女性らしさを感じる美しいシャンパーニュを造り出したい」との想いから立ち上げたブランド『ゾエミ・ド・スーザ』。ゾエミは、エリック氏の母の名前。ド・スーザの基礎を造り、社会進出を力強く果たした女性だったとのことで、その肖像がボトルネック、エチケットに描かれています。エリック氏が醸造責任者を務めますが、このシャンパーニュのトピックスは、長女のシャルロットが副醸造責任者を務めること。はつらつと颯爽と、そして気品と生真面目さと。爽やかで美しい風。そんなイメージは、一度お会いした彼女自身のキャラクターを想像させます。
本拠地アヴィズをはじめとするコート・ド・ブランのシャルドネに、アイ、アンボネイの豊かで力強いピノ・ノワールの組み合わせ。可憐なだけではなく力強さ、ただし押し出しの強い、私頑張るわ!!的な力強さではなく、芯の強さ。静かな微笑みですべてを受け入れるような、寡黙と可憐が同居した様な力強さが宿っています。
桜の生命力、でも、私たちに見せてくれるのは幸せな笑顔。でもまた、その生命力で次の年、また次の年へと紡がれる物語。春、がんばる女性へ、そんなにがんばらなくてもいいですよというメッセージをこめて。もちろん男性だって見習うべき幸せな世界です。
Iwase’s SHWA TALK : https://www.shwalista.jp/author/sh002/