接待の会食が終わった。切れ者でありタフネゴシエーターとして社内でも勇名を轟かせている女性本部長「F女史」と、入社4年目、その女性本部長をすぐそばで支える「ボク」。
この日の接待は完璧だった。さすがF女史。でも「ボク」は知っている。最近F女史がお疲れ気味なことを。その原因は「ボク」にあるのかもしれないと「ボク」は思っている。表向きの評判は確かに強い女だが、なかなか独り立ちできないと悩む「ボク」に対しては、厳しい言葉を投げつけつつ、しかし他の人には見せない優しく強い、タロットカードの女帝のような母性で我慢し続けてくれている。 |
そう、F女史の本質はしなやかな女性だ。そもそも今時イメージの強い女なら「女史ってのは差別用語ですよ!」と噛み付くところだ。でもこの上司はそんなことはサラリかわす。そこがカッコイイとまた「ボク」は思っている。だから、感謝の言葉を…いえないまでも何かで示したい。まあ、感謝の言葉を言えないということ自体「ボク」が成長しきれない証明みたいなものなのだが、今日は勇気を振り絞ろう、と「ボク」は決意していた。
「本部長、お、お疲れかとは思いますが、このあと、1軒…つきあっていただけませんかっ!」 ちょっと驚きの表情を浮かべた後、静かな微笑み。 「いいわよ。」 どこに行くのかなんて野暮なことは聞かない。年の離れた弟、それが女史の「ボク」への印象。ちょっとまかせてみるか。なんだかウキウキした気分。 |
「なかなかお礼もいえなくて。これ、本部長のイメージかと思いまして。一緒に飲んでください。」
不器用だけど、シャンパーニュのセレクトはなかなかいいじゃない、と女史は思う。こういう人のために頑張れるところ、そこがあなたのいいところなのよ、その言葉を口に出そうと思ってやめた。もうちょっと鍛えてからかな、お疲れ気味の女史にちょっと元気が戻ってきた。 |
ウイィ村に代々続く名門の家系。キュヴェ・ルイはタルランの中でも上級キュヴェで、新樽100%熟成。マロラクティック発酵を行わない、自然酵母で発酵された味わいは、野生味もありつつ、しかし柔らかさとの絶妙なバランス。
「味のインパクトはなかなかのものです。男性が女性の上司や先輩にプレゼントする1本ということなので、才能のある仕事ができる女性という、そんなイメージで、こちらをセレクトさせていただきました」(星野さん)。なるほど、タフで、でもナチュラルで、そして優しさとキレと(ついでにとても美しければなお…)。こんな女性上司の下で仕事ができる男性は幸せ者。その幸せに感謝するなら、これぐらいの出費は安いかも!? |
N.P.U.(ネック・プリュ・ウルトラ)とは、ラテン語で「これ以上並ぶものが無い」。そんな自信たっぷりの名前を冠するブルーノ・パイヤール社のトップキュヴェ。星野さんのセレクトの理由もそこ。「N.P.U.。このメッセージ、そのままですね。最高のモノを君に。そういう想いを伝えていただければ」。
男性から女性へ想いを伝えるなら、変に捻ったり、妙な仕掛けをしないほうがいい。自分の想いをちゃんと届かせること。その雰囲気作りに、じっくり長期熟成されたこのシャンパーニュは、きっとあなたの力になる。特別な時に特別な人と味わう、そんなシーンにこそ相応しい1本。 |
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「ヴァレンタインとホワイトデー。どこかでお食事をされて帰りがけに当店にお寄りいただいて、カウンターに並んで落ち着いた感じでシャンパーニュとワインを。そんな感じで使っていただけたら嬉しいですね。
今回ご紹介したシャンパーニュを事前にご用意しておくこともできますし、贈りたいプレゼントなどがありましたら事前にご用意いただければ、シャンパーニュと一緒にお出しするなどの演出もできますので、お気軽にご相談ください。」 |
2月14日、3月14日の両日、『エシェゾー』に来店された会員の方に『本日のグラス・シャンパーニュ』 (1グラス / お一人様)サービス! 予約時、もしくは来店時に「シュワリスタ・ラウンジを見て」とお伝えください。カップルでなくてもOK。女子同士、お仕事帰りの同僚同士でも気軽にどうぞ。
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