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Fine Champagne, Fine Cuisine コース料理とシャンパーニュ ドゥーツで晩餐 名門メゾンの多彩なラインアップを楽しむ夜
Prologue ようこそ シャンパーニュ・ディナーへ
Glass 1 華やかさとエレガントさ
Glass 3 極上同士の「掛け算」
Glass 2 複雑さと存在感
Glass 4 甘美な余韻
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今夜の3本目〜パスタからメインへ
Cuvee William Deutz Rose 96
キュヴェ・ウィリアム・ドゥーツ ロゼ 96

グラン・クリュ(最上級格付けの畑)からの最高級のぶどうのみを使用した、1950年代のスタイルで造られたドゥーツ社のプレスティージュ・ラインアップのロゼ。通常のキュヴェ・ウィリアム・ドゥーツよりもさらに稀少。ピノ・ノワール75%、シャルドネ25%のセパージュ。シルクの舌触りと薔薇の余韻。まさにエレガント。社長曰く「世界で1万本しかないシャンパーニュ。これを皆さんといただけるのはとっても幸せ」。

Glass 3 極上同士の「掛け算」 メインを飾るのはやはりプレスティージュ

お皿が進み、テーブルの華やかさはどんどん増していきます。いよいよ煮込みや味付けの濃いパスタ、子羊や肉、クリームやワインで煮たソース、さらにはチーズなど、食材の味もどんどん濃く、強いものに…というのが一般的なコースの特徴。ワインでもここでは重めの赤ワインの出番。さすがに繊細さが命のシャンパーニュではこの役目は果たせない…わけはありません!

パスタは『穴子とほろほろ鳥サルシッチャのガルガネッリ』。ガルガネッリはソースとからみやすいショートパスタ。

各メゾン自慢のプレスティージュ、ヴィンテージラインアップであれば、全く問題はありません。中にはジビエなど、赤ワインでももてあましてしまうこともあるお皿でも大丈夫。それは、シャンパーニュがヘヴィーなフィーリングを持っているというよりも、複雑さであったり、料理と戦うのではなく熟成した果実の繊細さでじんわりとしみこみ、融合させる優しさを持っているから、と言えるでしょうか。

メインを飾るのは羊の旨みを閉じ込めた『子羊のアロースト グレープフルーツのソース』。柑橘系ソースがシャンパーニュと相乗効果。

今回登場するキュヴェ・ウィリアム・ドゥーツ ロゼ 96は、クリーミーな舌触りながらも爽快感をもち、ともすれば重くなりがちなメインディッシュの風味をふわりと優しく誘ってくれます。さすがに重い赤ワインソースなどではその魅力が半減してしまいますが、エビのグリルやタルタル、子羊のロースト(今夜はオーブンの中で蒸し焼きにするアロースト、これも好相性)、さらにはフレッシュな羊のチーズまでフォロー。

贅沢さと贅沢さのコラボレートでテーブルを思いっきり華やかに。プレスティージュ・シャンパーニュならではの楽しみ方です。

Glass4 甘美な余韻、でもあくまでも爽やかに 終幕泡は、エピローグにしてプレリュード

『きびのカラメルのトロナータ シチリア産古代チョコのふりかけ』は甘すぎない大人のアイスデザート。

コースの終わりはハーブティーやエスプレッソ、ワイン好きならデザートワイン、ブランデー、グラッパなどが定番。ここでもシャンパーニュの出番あり。食前酒と食後酒の役割は本来、プレリュードとフィナーレを飾るものなのでその特徴は違うもの。しかし、シャンパーニュなら食後酒の新しい楽しみ方を教えてくれます。それは、爽やかな余韻でテーブルを軽やかに離れるという粋なフィナーレ。

このコンセプトなら選べるシャンパーニュは幅広い。ちょっと甘口のセックなどで軽いフルーツデザート代わりの1杯もよし、ヴィンテージの中でも軽めのフレッシュなタイプでリセットするもよし。今宵のディナーのフィナーレは、かなり贅沢。熟成された重厚なフルボディーながら、オレンジをはじめとするシトラス、白い花などのかわいげのある香りも楽しめるアムール・ド・ドゥーツ。アムール=フランス語の「愛」という名前もなにやらフィナーレに相応しい雰囲気(もっとも想像するような意味でネーミングされたわけではないとのコト/笑)。

このシャンパーニュは食前酒にも甲殻類やキャビアなどとあわせても素晴らしいハーモニーを奏でる、上質なシャンパーニュ。メインでプレスティージュをチョイスしたあとにこちらも…となるとちょっとエクスペンシヴなので普段使いでは厳しいかもしれませんが、記念日やプロポーズのときなどに思い切って、こんな演出はいかがでしょうか?

今夜のラスト〜メインから余韻へ
Amour de Deutz 99
アムール・ド・ドゥーツ 99

ブラン・ド・ブラン ミレジメと同じ3つの村のシャルドネで構成。アヴィズ村(35%)、メスニル・シュル・オジェール村(60%)、ヴィレール・マルメリー村(5%)と構成比はかなり変わっています。個性的なストラクチャーをもつメスニル・シュル・オジェール村のテロワールが今後花開くのでしょうか? マライア・キャリーが愛飲するのがルイ・ロデレールのクリスタルならば、こちらはマドンナが愛飲するシャンパーニュとしても有名。

今回はドゥーツのラインアップでコースメニューとシャンパーニュの素敵な楽しみ方をご紹介しました。ドゥーツ社もまだまだ幅広いラインアップを持っていますし、他のメゾンでも同じような楽しみ方ができるでしょう。料理と合わせて楽しむ。レストランだけではなく、自宅やパーティーでも試してみてくださいね。

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