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エペルネに本拠地を置くコーペラティヴ・マニピュラン(CM)。数多くの生産者の畑から集まるブドウを使用した多種多様なラインアップには定評がある。そのニコラ・フィアットが満を持して登場させたブリュット・エクストレム。ドザージュを全く行わないキリッとした辛口が特徴。1996年のシャルドネのみを使用しているためふくよかな味わいが楽しめる。
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沢樹: | 酸が強いので、できる限りキンキンに冷やして飲みたいという感じ。今日はよく晴れて気持ちがいいお天気ですからちょうど良いですね。スポーツの後に喉の渇きをいやすなんていうのみ方も悪くない。 |
木村: | 今の季節だから(撮影は5月初旬)酸がきつく感じるけれども、もしかしたら夏飲んだら…。これ、日本に入ってきたばかりですよね。入ってきたばっかりって結構きつく感じるんです。泡がまっすぐ上に上がっていかないでバラバラ。1〜2カ月休ませてあげるだけで全然表情が変わってくるでしょう。そうなってから楽しみ。おそらくあと1〜2ヶ月するともうちょっと角が取れて丸くなるかな。 |
山本: | そうすると夏に向けてはいいですね。蒸し暑いからスッキリしたものを飲みたいなというときに、それこそ外でお日様の下で飲むのもいいでしょう。料理に合わせるなら天ぷらやフリットなどを塩で。これならレモン汁をかけなくても。 |
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沢樹: |
ちょっとカジュアルですけれどロースのとんかつにからしと塩とこれで(笑)。べたつくような、まとわりつく感じを断ち切ってリフレッシュさせてくれる泡。全世界でどんなシチュエーションでも合うと考えるよりは、東南アジアの気候にあいそうです。最近の東京も東南アジア並ですから。 |
山本: |
あ、社会の時間。懐かしい〜。モンスーン気候とかも勉強したなあ(笑)。 |
沢樹: |
レビューなのに脱線(笑)。侑貴子さんのお宅で打ち合わせの途中ぐらいからシャンパーニュを開けてくださると、最後ベロベロになって話も脱線。 |
木村: |
私はいいんだけど侑貴子さん、このあと、ご家族のご飯の支度とか大丈夫? って。 |
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木村: |
燻製系の何か…。メニルに比べてこちらの本拠地クラマン(ル・メニル・シュル・オジェ村、クラマン村。ともに良質なシャルドネを産出する特級畑)は陽がよく当たるから、酸がキリッとなるようなタイプではなく、すりガラスのようなニュアンスがあります。 |
沢樹: |
私は強い酸味を感じます。酸といっても、1本目のレモン的な果実ではなく、いわゆるワインの酸。 |
木村: |
なるほど。私は同じ良質なシャルドネでも、メニルが夏だとすればクラマンは春だと。角が取れたあまりとがっていない酸ではないかと思うのですがどうでしょう。シャルドネは、透明で細くてというのが普通の感覚ですが、いい意味でえぐ味があるのがクラマン。 |
山本: |
春の食材の持っている、ちょっと若々しさとえぐ味、たけのこは本当にピッタリだと思う。それから山菜やらうど、ふきのとう、菜の花とかも。 |
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優秀なシャルドネの産地で知られるコート・デ・ブラン地区。その中でも洗練されたミネラル感が特徴的なクラマンやシュイィに畑を持つディエボル・ヴァロア。こちらのブリュット・プレスティージュはグラン・クリュであるクラマンのシャルドネを100%使用した贅沢なシャンパーニュ。 |
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沢樹: |
少し変化球的な個性を持っているから、料理はものすごくピンポイント的ないい組み合わせを生み出すことができるかも。これだけ単独で飲むとおそらく好き嫌いの意見が分かれると思うんですけれど、この持ち味を活かして、どの食材とどういう風な調味料を合わせようか…料理人の方はものすごくイマジネーション広がると思います。 |
山本: |
あとエチケット(ラベル)が女性は嬉しい。「ジャケ買い」(笑)。 |
木村: |
なんとも華やかで。バラとシャルドネの絵もかわいくて。私は大好きです。 |
沢樹: |
どれにしようか迷ったときに、ジャケ買いはすごく重要。ジャケットってシャンパーニュの造り手の思いも表現されていますし、やっぱり顔ですから。 |
山本: |
男の人って薀蓄や知識が先行しちゃいがちだけど、女性はね、見た目(微笑)。 |
木村: |
そう、感覚で選んで。それこそブラン・ド・ブランだったらシャルドネだけだし、いずれにしても基本3種類しかブドウが入っていないわけで、ワインのようにものすごく外すということもない。だからジャケ買いもひとつの楽しみ方じゃないかと。自分の気分にあった「ジャケ買い」で新しいシャンパーニュに出会うのもとっても幸せです。 |
山本: |
あっ、ジャケ買いの話のうちに全部飲んでしまった(笑)。 |
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モンターニュ・ド・ランスの中心に近いピノ・ノワールの名譲地で知られるアイ村に拠点を置くメゾン。このブラン・ド・ブラン99年はメニル・シュール・オジェを主体にコート・デ・ブランの3つのグラン・クリュのブドウを用いて4年以上の熟成を経たシャンパーニュ。
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木村: | ピノ・ノワールで有名なアイ村のメゾンで、あえてシャルドネ100%のブラン・ド・ブラン。これはもう…本当によくできていて。 |
沢樹: | 実はブラン・ド・ブランはあまり好んでは飲まないんです。ワインから入ったので、3つのブドウのバランスや、ムニエ(ピノ・ムニエ。シャンパーニュの主要3ぶどう品種のひとつ)がちょっと厚めに入っていたりとか、そういう雰囲気が好きなんです。 |
山本: | 同感です。ムニエが入って、フワッって華やかな感じになるのが好き。ムニエ100%のシャンパーニュも飲みます。でも、ムニエってシャンパン・バーであまり人気ないのかな。tiQuoiさんのお客様は、ブラン・ド・ブラン好きの方多いでしょ? ブラン・ド・ブランはシャンパーニュが好きでシャンパーニュからストンと入ってきた人、ワインから入っている方は割りとピノ・ノワールが好きな方が多いみたい。 |
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沢樹: |
ワインが持っている要素をどこかシャンパーニュの中に求めがちな人というのはブラン・ド・ブランだともう少し厚みが欲しいと思うのかな。でもこちらは、ブラン・ド・ブランとしてのバランス的にはとても良いですね! 99年のヴィンテージということもあるのかしら。
何かこう、さっきの2本がそれぞれにちょっとエッジの効いたいい男で、でも3人目にようやくホッとできる、しっかりと裏打ちされた、素性のはっきりした男性が出てきたみたいな(笑)。最初の人は3年後会ってくれるかどうかわからない、このアヤラの彼は長く付き合えるわ、とか? |
山本: |
なるほどなあ。好きな3人の中には必ず入る男性。最後の1人だと個性派を選んでしまうというのも、私たちらしいかも(笑)。 |
木村: |
いつのまにか、男性のタイプの話に(笑)。私はアヤラのロゼも好きです。アイ村のロゼってすごくきれいなんですよ。そちらも試していただきたいですね。 |
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