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Now of CHAMPAGNE 2009 「今だからこそ」の楽しみ方ってなんだろう シュワリスタ的注目泡情報!! 胸を騒がせる泡は? メゾンは? シーンは?
POINT1 インポーター直撃 POINT2 いまどきの泡ライフ POINT3 編集長展望
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POINT3 編集長展望。これからのシャンパーニュ、そしてシュワリスタ・ラウンジはこうなる??

編集長が注目する09年、これからの動き、楽しみ方の提案、
そしてこれと連動してのシュワリスタ・ラウンジの方向性をご紹介します。

空虚ではない本当の華やかさ。むしろ幸せな泡との付き合いが始まる

シュワリスタ・ラウンジは、本当にシャンパーニュを愛する人々の集まりだ、と我々は考えています。だから今、精神性を無視され、ただ一部の人たちのみに浮かれた扱いをされていたシャンパーニュを、我々の手に取り戻す好機なのではないかと思うのです。

90年代、バブルが崩壊したとき、調理器具や、鍋の具、調味料などが急激に売れ出したという状況が思い出されます。その時、家庭回帰という幸せと、本当の意味での外食の楽しさや、本物を見極める目という、ある種、まっとうな幸せが我々にはもたらされました。今、我々は、落ち着いて、価格だけではない本物のシャンパーニュの価値、そしてそれを楽しむための方法を見出す幸せな季節を生きているのです。

実際、市場や経済の話を離れればシャンパーニュには愉快で、幸せな話題があふれています。2008年のぶどうは、早くも名ヴィンテージの予感をさせるという喜びの声が聞かれました。2003年という年に対する挑戦を高らかに表明しているミレジムたちのリリースも楽しみ。トレーサビリティの徹底や品質管理への挑戦、一方で若い造り手たちの新たな挑戦の報も続々と届いています。

こうした幸せな話題の中、愛好家の方々と新しい楽しみ方を考え、広げていく。それがシュワリスタ・ラウンジの今だからこその役割だと考えています。当特集でも、シュワリスタ・ラウンジの主要メンバーや、インポーターの皆様から愉快で、なるほどと手を打つ、様々な楽しみ方が提案されています。決して大げさなことでもなく、不必要な費用がかかるものではありません。シャンパーニュの楽しみ方は、いつだって「今どきだからこそ」のものがあるのです。

シュワリスタ・ラウンジはこの初夏からいよいよ第2ステージへ。これからもみなさんとともに泡の世界を広げていきます。

2009年、これからシュワリスタ・ラウンジでは、「男性ならではのかっこいいシャンパーニュ・スタイル」「オールド・ヴィンテージと向き合う時間」「今どきだからこそのまっとうなパーティスタイル」「仲間と気軽にお外でシャンパーニュ」などの提案をしていく予定です。また、シャンパーニュの世界を多角的に楽しんでいただくために、動画、ネットライヴ配信なども行います。さらに、「シャンパーニュのある人生って何だろう?」ということを愛好家と考えていくために、シャンパーニュとシャンパーニュ以外のホビーやライフスタイルを絡めたブログを掲載するなど、リニューアルを進行中です。ぜひ楽しみにお待ちください。

次代のトレンドとなる可能性 ブリュット・ナチュールという新風

そんな中、私が注目、お薦めしたいことが2つあります。

ひとつは、昨年からも提案している「シーンとのマリアージュ」。F1やスポーツイベントを見ながらG.H.マムを飲み、その世界に自分を置いたり、80年代のAORアーティストのライヴを見ながらブラン・ド・ブランで若かったあの日の気持ちに触れる…幸せなシーンをさらに豊かにするためにシャンパーニュを傍らに。

もうひとつは、もしかしたらこれからのシャンパーニュのあり方を変えるかもしれない、ブリュット・ナチュールの世界です。ブリュット・ナチュールは、原則的にドサージュをしないシャンパーニュ。ゼロ・ドサージュ、ノン・ドゼとも呼ばれるカテゴリーです。ポル・ロジェなどいくつかのNMが手掛け、RMでは特に珍しくない手法ですが、今年、NMでは初めて名門アヤラ社が、プレスティージュ・キュヴェである、ペルル・ダヤラをブリュット・ナチュールでリリース(6月ごろ日本でリリース予定)。アヤラ社はNV、ロゼに続いて、3つの商品をブリュット・ナチュールでラインアップしました。アヤラ社のレイモンド・リンジヴァル氏によれば、「これはノン・メーキャップ・シャンパーニュ。素顔の美しい女性はメイクアップしても美しい。そこでその素顔のままを我々は表現したい」というのがコンセプト。ドサージュ技術はシャンパーニュの素晴らしい文化であり、これこそ王道であることはアヤラ社も、そして私も認めるところ。だからこそブリュット・ナチュールへの挑戦は一種の冒険ともいえます。

Brut Nature Zero Dosage ブリュット・ナチュール ゼロ・ドサージュ

Brut Nature Cuvée Rosé Nature ブリュット・ナチュール キュヴェ・ロゼ・ナチュール

Brut Nature Cuvée Rosé Nature 02 ブリュット・ナチュール キュヴェ・ロゼ・ナチュール 02

その前提に立ってなお、ペルル・ダヤラのブリュット・ナチュールとの出会いは衝撃的でした。果実の凝縮感をそのままダイレクトに感じられる。それは卓越した醸造技術、良質のぶどうがあればこそ。

19世紀末、それまで甘口が主流だったシャンパーニュの世界にマダム・ポメリーがもたらした奇跡、それは辛口のシャンパーニュ。もちろん豊かで素晴らしい甘口シャンパーニュが一方で存在し、ブリュットの中でも意図してドサージュを高めにし、独特の風味を狙うものもあり、それがシャンパーニュの多様性を生み出しています。その中で、ぶどう本来の力強さや果実の広がりを素直に送り出していきたいという造り手の考え方もまた崇高なもののひとつ。その到達点ともいえるブリュット・ナチュールが、ポメリーが辛口を生み出したのと同じような、これからの時代のシャンパーニュの表現を変えるものとなることに期待をしています。

09年の今、ブリュット・ナチュールという新しい潮流が生まれていく瞬間に、私たちは立ち会うことができるかもしれません。
sH
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