編集長が注目する09年、これからの動き、楽しみ方の提案、
そしてこれと連動してのシュワリスタ・ラウンジの方向性をご紹介します。
シュワリスタ・ラウンジは、本当にシャンパーニュを愛する人々の集まりだ、と我々は考えています。だから今、精神性を無視され、ただ一部の人たちのみに浮かれた扱いをされていたシャンパーニュを、我々の手に取り戻す好機なのではないかと思うのです。 |
実際、市場や経済の話を離れればシャンパーニュには愉快で、幸せな話題があふれています。2008年のぶどうは、早くも名ヴィンテージの予感をさせるという喜びの声が聞かれました。2003年という年に対する挑戦を高らかに表明しているミレジムたちのリリースも楽しみ。トレーサビリティの徹底や品質管理への挑戦、一方で若い造り手たちの新たな挑戦の報も続々と届いています。 |
シュワリスタ・ラウンジはこの初夏からいよいよ第2ステージへ。これからもみなさんとともに泡の世界を広げていきます。 |
2009年、これからシュワリスタ・ラウンジでは、「男性ならではのかっこいいシャンパーニュ・スタイル」「オールド・ヴィンテージと向き合う時間」「今どきだからこそのまっとうなパーティスタイル」「仲間と気軽にお外でシャンパーニュ」などの提案をしていく予定です。また、シャンパーニュの世界を多角的に楽しんでいただくために、動画、ネットライヴ配信なども行います。さらに、「シャンパーニュのある人生って何だろう?」ということを愛好家と考えていくために、シャンパーニュとシャンパーニュ以外のホビーやライフスタイルを絡めたブログを掲載するなど、リニューアルを進行中です。ぜひ楽しみにお待ちください。 |
そんな中、私が注目、お薦めしたいことが2つあります。 |
|
その前提に立ってなお、ペルル・ダヤラのブリュット・ナチュールとの出会いは衝撃的でした。果実の凝縮感をそのままダイレクトに感じられる。それは卓越した醸造技術、良質のぶどうがあればこそ。 19世紀末、それまで甘口が主流だったシャンパーニュの世界にマダム・ポメリーがもたらした奇跡、それは辛口のシャンパーニュ。もちろん豊かで素晴らしい甘口シャンパーニュが一方で存在し、ブリュットの中でも意図してドサージュを高めにし、独特の風味を狙うものもあり、それがシャンパーニュの多様性を生み出しています。その中で、ぶどう本来の力強さや果実の広がりを素直に送り出していきたいという造り手の考え方もまた崇高なもののひとつ。その到達点ともいえるブリュット・ナチュールが、ポメリーが辛口を生み出したのと同じような、これからの時代のシャンパーニュの表現を変えるものとなることに期待をしています。 09年の今、ブリュット・ナチュールという新しい潮流が生まれていく瞬間に、私たちは立ち会うことができるかもしれません。 |
||
Vol.31
キュヴェ・ルイーズの冠を掲げて 優勝者が語る、希望と決意とは (08.12.24)
Vol.30
TOKYO CHAMPAGNE SCENE 05「アネモネの花の誘い」 (08.12.12)
Vol.29
ついに誕生! 伝説の担い手 緊張と興奮に包まれた最終決戦速報 (08.12.5)
Vol.28
シャンパーニュの騎士として 語り伝えたい秘められた情熱と美学 (08.12.1)
Vol.27
シュヴァリエ、その誇り 伝導するという栄誉と喜びを胸に (08.11.14)
Vol.26
試される知識と技術 第一次選考会 速報レポート (08.11.14)