シュヴァリエを叙任された翌日、初めての公式訪問はテタンジェ。言わずと知れたシャンパーニュ地方の名門です。和食との相性も良く、生産される全ての種類が輸入されており、多くのシャンパーニュラバーが堪能しているメゾンです。
TAITTINGER探訪01 魅惑のマルケットリー城
まずランスにあるテタンジェにてカーヴ見学をした後、車にてマルケットリー城へ。ルートはいたってシンプル。ある所をスッと曲がって、坂を少し登ると、見えてきます。なかなか一般では入れないテタンジェにとって特別な場所、門をくぐるだけで緊張感が。 |
城に足を踏み込んでからの緊張を解きほぐしてくれたのは、中庭にて振舞われた1杯。テタンジェの宝石「コント・ド・シャンパーニュ」がグラスに注がれます。そのグラスはテタンジェコレクション。この瞬間に緊張は心地良さに。メゾンへの尊敬と同時に、歴史あるシュヴァリエとしての責任を強く感じました。 |
乾杯の後は、館に戻り昼食。気楽なランチではなく、本日の為にすべてが手配された本格フレンチ。すずきの薄作りを軽く焼いて季節の野菜と一緒にオリーブオイルを少しだけ絡めたプレートには「プレリュード」、子牛フィレとジロール茸を絡めたソースには「レ・フォリ・ドゥ・ラ・マルケットリー」とマリアージュもしっかり意識されており、料理の後半に振舞われるフロマージュでは、料理を担当したシェフが、直接サーブしてくれる。シャンパーニュも、料理も、雰囲気も…笑顔だって最高です。 |
ロゼとイチゴのタルトを食べる頃には、いささか酔いが回っているのか、少し奇妙な行動をする人たちも。わさびのマカロンだけ食べる人、葉巻を初めて試す人、中庭に育つリンゴをかじる人(笑)。マルケトリーの場が醸し出す「優雅さ」。でもそれはただ堅苦しいものではなく、自由闊達に、シャンパーニュ・スタイルを思い思いに楽しむことの大切さも教えてくれるものでした。 |
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