シャンパーニュ | 特集「シュワリスタ・アワード2010 10年のシーンを飾った珠玉のシャンパーニュたち」

シュワリスタが選ぶシュワリスタ・アワード2010 10年のシーンを飾った珠玉のシャンパーニュたち

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今年も、シュワリスタ会員、シュワリスタ・ラウンジ閲覧者の方々に、10年のシャンパーニュについてのアンケートを実施しました。このアンケートは一部、ワイン専門誌『ワイナート』12月4日発売のシャンパーニュ特集でも公開、愛好家の本音、動向をプロの方々にも見ていただく機会となりました。このアンケートの中ではシュワリスタ・ラウンジへのご要望も数多くいただきました。全てにはお答えできませんが、1年の総括でもあり次年の展望でもあるシュワリスタ・アワードの場から、編集長・岩瀬がお答えいたします。

2010年、日本におけるシャンパーニュ・シーンは、業界的には一昨年の世界的な経済恐慌からの立ち直り、愛好者からすれば円高により恩恵もあり、再び活気が戻ってきた1年といえます。一方で、その活気に溺れる、また奢ることなく、地に足のついたシャンパーニュの消費動向だったということも、シュワリスタ・ラウンジ会員のアンケートからもうかがえます。09年初夏にシュワリスタ・ラウンジが予測したシャンパーニュ・シーンは現在、その時に思い描いていたように愛好家にとって、実に全うな世界になっているような思いがあります。

そんな2010年、経済、流通云々という点をのぞいて、最大のトピックスは、「2002年ヴィンテージの素晴らしさ」と言えるでしょう。多くのメゾンがこぞってこのグレート・ヴィンテージを祝うかのように、素晴らしいプレスティージュ、ミレジメをリリースしてくれました。95年、96年以来といってもよく、2000年から2010年という10年を見ても奇跡の年と言われる可能性を持った02年ヴィンテージ。その感動と次々と出会えた喜びをみなさんと分かち合えた1年でした。

その他にも詳しくはアワードに選定した5本、それぞれに期したテキストをご覧いただくとして、まだまだ新星、隠れた（あくまでも日本から見てのことですが）逸材、才能は多くシャンパーニュに存在することを改めて知らされた1年でもありました。次の10年に向けて、シャンパーニュと関わる喜びが実感できる年だったともいえます。

シュワリスタ・ラウンジは、この2010年11月08日（いい泡の日）で4年を終え、5年目に入りました。この間、シュワリスタの皆さまとシャンパーニュを通じて幸せな時間の輪を広げるとともに、シャンパーニュの生産者、インポーター、飲食店などの皆さまと連携を計りながら、様々なトライをしてきました。しかしながら、一方で成果を上げつつ、一方で読者のみなさまの要望にお応えできなかった点も数々あります。ここで皆様のご要望などについてお答えしてまいります。

まず、本年、特集、連載ともに更新がなかなかされなかった点について。ご存知の方、ご存じではない方もいらっしゃるかと思いますが、立ち上げ以来、シュワリスタ・ラウンジは主要スタッフのボランティアによって運営されてきました。特定のスポンサーがついての運営ではありません。一部編集協力特集、広告などの収入はありますが、実質上、全てが愛好者である主要スタッフ、及び協力してくださる皆様の有志によって運営されております。本年はこうした主要スタッフそれぞれの本業、および様々な事情により、編集コンテンツの制作進行に弊害が出ていました。ある意味それこそがシュワリスタ・ラウンジらしさともいえ、またそれこそが弱点であることも承知しております。これに関連して、レストラン・バー検索の地域性や掲載件数についてのご要望をいただきました。こちらも同様の事情を抱えております。あわせて情報が東京に集中していることも同様です。

この点を解消すべく、2010年は様々な企画を考えております。まだ決定には至っておりませんが、中京、関西、九州地区でもシュワリスタ・ラウンジならではのイベント企画、また、久々にフランス現地からシュワリスタ・ラウンジならではの切り口による展開も検討しております。特集、連載記事についても早くも2011年の編集会議において、様々愉快なアイデアが出ています。皆様にいただいた声は、私たちスタッフがやりたいと思っていることと、実は変わりありません。だから皆様の声が私たちの後押しになります。

お願いがございます。私たちは読者の皆さまを単に読者だとは思っていません。会員を単にサービスを享受する人だとは思っていません。皆様すべてが、シュワリスタ・ラウンジの活動方針である「シャンパーニュでもっとたのしもう!」に賛同してくださっている仲間だと思っています。2010年、もっと積極的に情報を共有し、楽しさを共有しませんか? 例えば皆様の地元、よく通っている店の情報を提供していただく、そこから一歩進んでレポーターになっていただく。例えば各地でのイベントではともに盛り上げるべく活動していただく。そんな中から、シャンパーニュを愛する仲間として連携し、盛り上げていただく、こうした関係が少しでも生まれてくればと考えております。

イベント、特集、その他施策ともに2010年よりパワーアップして、お届けできるよう、尽力します。ぜひ皆様もこのシャンパーニュの幸せなムーヴメントにご参加ください。