キュヴェ・ルイーズ02スニークプレビュー
13.11.22 up
ポメリー社最高醸造責任者のNO.2、クレマン・ピエロ―さんによるキュヴェ・ルイーズ02のスニーク・プレビュー。02の発売は来年春予定ということで、実にうれしい機会をいただいた。
99年以来のヴィンテージとなる02は10年の熟成期間を経てのリリース。7年目のテイスティングで醸造側は「まだ早い」、会社側は「早く出したい」というせめぎ合いがあり、あと3年、の決断を下したというエピソードに名門の意地を見る。
クラマンさん曰く、02は、99に比べて、「これぞポメリーの体現」と表現。
私的テイスティングノートは、「それでもまだ早い」。ただしそれは肯定的な意味で。
いきなりアタックからコンプレックス。カスタードクリームを感じる濃厚さと同時に、可愛らしい赤い果実と、爽やかで快活な柑橘。しばらくするととても細やかでつややかで可愛らしいハニーテイスト。静かで落ち着いた余韻から、次第にパワフルな飲み心地に。口は全く疲れないけれど、体内に蓄積されるのは確かな飲み心地。
コンプレックス、しかし、それらが広がったり散らかったりせずに、すーっとまっすぐ、きれいなミネラルと共に感じられる。このあたりはさすがにプレスティージュキュヴェ。華はないが、確かなシャンパーニュがそこにある、という印象。
「それでもまだ早い」の印象は、それだけのポテンシャルを感じるから。ここから圧倒的なパワーになるとは思わないけれど、もっとエレガントさを纏えるんじゃないかという贅沢な予測。
少し瓶内で寝かせた来年のリリースが実に楽しみ。
ディナーの模様は個人ブログにて