シャンパーニュ | シュワトーク

シュワリスタ・ラウンジを支える「TCS関係者」がありのままに綴る、ここだけのウラ話や、日々のシャンパーニュの楽しみ方

シャンパン・エヴァンジェリスト
藤田礼子

I LOVE TOSCA!!!

13.12.1 up

東京文化会館大ホールで行われた、トリノ王立歌劇場『トスカ』初日公演へ。

Photo via Opera World

個人的にトスカ最大の見所はスカルピアの『テ・デウム』だと思っているのですが、今回はカヴァラドッシ役のアルバレスの歌声に全身がビリビリ震えるほど感動して、最初から泣きっぱなし。トスカ役のファンティーニは、最初の登場「マリオ！マリオ！マリオ！」から聴衆全員の心を鷲掴みにするし、アタネリのスカルピア役も全身からみなぎる極悪さが素晴らしかったし、パッション溢れるノセダ指揮のオーケストラも神がかっていたし。今まで生きてきた中で、最も崇高で美しい総合芸術を体験したと言っても過言ではないと思います。

大好きなオペラ『トスカ』。演出家や歌い手、オケによって全く異なる顔を見せるので、何度見ても飽きることがありません（昨年のソフィア国立歌劇場『トスカ』の感想はこちら）。この面白さはシャンパーニュも共通していますね。同じアッサンブラージュであっても、地方や作り手によって全く異なった個性が感じられる。今の季節なら黒葡萄のピノ・ノワールをテーマに、アイやヴェルズネイやアンボネイなど畑違いで飲み比べてみるのもいいですね。楽しみの幅や奥行を益々広げてくれる定点観測、きっとハマるはず。

来年はどんな新しい感動と出会えるか、今からとても楽しみです。いつの日かイタリア・ヴェローナの屋外歌劇場にも行きたいな。