シャンパーニュ | シュワトーク

シュワリスタ・ラウンジを支える「TCS関係者」がありのままに綴る、ここだけのウラ話や、日々のシャンパーニュの楽しみ方

シャンパン・エヴァンジェリスト
藤田礼子

「鮎と鱧」シュヴァリエの集い＠龍吟

09.6.20 up

「夏の訪れを感じさせる食材と言えば、"鮎と鱧"。"鮎と鱧"と言えば、『龍吟』！！
『龍吟』の夏メニューでシャンパーニュを楽しみましょう♪」

先月行われたシャンパーニュ騎士団のパーティーで、新たにシュヴァリエを叙任された龍吟の山本征治オーナーシェフを囲んで、食をテーマとしたWEBサイト「たべるの！」を主宰する沢樹舞さん、TBSアナウンサーの木村郁美さんとそんな素敵な約束を交わしました。

心待ちにしていた、約束の夜。

龍吟のお料理を口にするのは、3人揃って約1年ぶりだったのですが、一口食べた瞬間に皆の口を揃えて出た言葉が、「凄い！！さらに進化してる！！！」
全身が沸き立つような感動の後に続く、深く静かな余韻。もちろん昨年も素晴らしく美味しかったのですが、これまでの大胆且つ繊細で五感を揺さぶる創造芸術の中に、つつましさや奥ゆかしさといった大人の趣が加わった印象がありました。感動。

そんな素晴らしいお料理に合わせたいと、私たちシュヴァリエ3人が選んだシャンパーニュがこちら。（※今回、特別に持ち込みを許可していただきました）

1本目は、私が選んだ『ガティノワ 2002』。
合わせるお料理によって膨らんだり引き締まったりと、一つのシャンパーニュが様々な表情を表すのが興味深い。偶然にも、ガティノワ当主ピエール・シュヴァルさんお薦めの＜フォアグラ＞とのマリアージュを体験できたのですが、本当に蕩けるような夢心地の味わいでした。

2本目は、沢樹さん秘蔵の『ド・スーサ 1989』を投入。
これが凄かった！！華やかで圧倒的な熟成感がありながらも、二十年の時を感じさせないほどの溌溂とした印象。無農薬・有機農法にこだわるメゾンの古酒がここまで素晴らしいクオリティを保ち続けられることに驚きました。熟成されたブラン・ド・ブランは、うまみが詰まったタラバ蟹のジュレ添えにも、体内に脂を滞留させて焼き上げた香ばしい鮎にも寄り添う力強さを兼ね備えた素晴らしいシャンパーニュでした。

そして最後は、木村さんセレクトの『ルイナールロゼ』を。
鰻の炭火焼にぴったりで、宴のフィナーレを締め括るのにふさわしい味わい。

何もかもが夢のように素晴らしい至福のひとときを、どうもありがとうございました☆