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シュワリスタ・ラウンジを支える「TCS関係者」がありのままに綴る、ここだけのウラ話や、日々のシャンパーニュの楽しみ方

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シャンパン・エヴァンジェリスト
藤田礼子

M&C醸造最高責任者ブノワ・ゴエズ氏と共に(1)

11.10.28 up



モエ・エ・シャンドン醸造最高責任者ブノワ・ゴエズさんをお招きして、シュワリスタ読者との特別交流ディナーを開催しました。会場は、都会の大人の隠れ家として人気の『Cast78』







約200名の応募者の中から選ばれた僅か10名の為だけに開催された特別ディナーでは、エチケットデザインが新しくなったグラン ヴィンテージ2002のブランとロゼ、11月から数量限定で発売されるグラン ヴィンテージ コレクション1992(日本への割り当ては125本)を愉しみました。



こちらが新しいエチケットを纏ったグラン ヴィンテージ。カーヴでシャンパンを熟成させる時に記される、手書きの白い年号をモチーフにしています。年号を全面に出すことで、ヴィンテージに対する考え方、コンセプトを忠実に表現できるようにしたとのこと。(※ 2002に関する詳細は、sHレポート Vol.23をご覧ください)

シャンパーニュ全生産量の内、ヴィンテージが占める割合は10%にすぎません。ちなみに、1842年に最初のヴィンテージをクリエイトしたモエ・エ・シャンドンが現行02までに手掛けたヴィンテージは68。ロゼが作られた年は、更に少なく38。モエ・エ・シャンドン社のヴィンテージ・シャンパーニュ作りに対する並々ならぬこだわりが感じられる数字です。



今回初めてテイスティングさせて頂いた『バックヴィンテージ1992』。アッサンブラージュは、ピノ・ノワール45%、 シャルドネ 40%、 ピノ・ムニエ 15%。デゴルジュマンは2004年3月。

『バック ヴィンテージ』とは、作られたヴィンテージを全部出荷してしまわずに、後世に知ってもらう/残しておくために更に寝かしてから出荷されるもの。 今回のように、新しいグラン ヴィンテージと共に披露されるバックヴィンテージは、収穫の状況、個性や熟成レベル、アッサンブラージュ、スタイルなどの点で類似した年のワインを、醸造最高責任者が自らが選定します。 グラン ヴィンテージ コレクション1992は、グラン ヴィンテージ2002同様、「調和」というテーマのもと選ばれ、熟成レベル、収穫された葡萄の均質性、風味の調和が極めて優れているという共通点があり、02が熟成した時に似たような味わいになるため、バーティカル・テイスティングで楽しむのに適しているのです。

1992が持つ味わいは、イースト由来の熟成香〜モカ、クレームブリュレの焦げた部分、ナツメグといった甘みを感じる茶系の香り〜、口にふくむと芳醇でしっかりした質感。長期熟成によって、果実味は下降し質感がUP。泡の刺激は少なく、とてもリッチ。参加者の皆さんが口にする「美味しい!」「蕩けそう!」の声に、とても嬉しそうな笑みを浮かべたブノワさんなのでした☆


To be continued...

藤田礼子

シャンパーニュ騎士団シュヴァリエとして、ファッション誌や企業イベント等でも活躍中のシュワリスタ。本業は、広告制作会社取締役/エグゼクティブ・プロデューサー。

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