若き美しい醸造副責任者!ゾエミ・ド・スーザ
12.9.28 up
本日はシャンパーニュ地方のゾエミ・ド・スーザをご紹介します。
この生産者聞いた事がある方はなかなかマニアックですね。
ド・スーザといえば、シャンパーニュ好きの中では知る人ぞ知る、
今回いただいた
NMとは言っても大半は自分の畑で収穫されたブドウを使用しており、残りも友人が小さなブドウ畑を営んでおり、生活が苦しいのを助けるため、その知人の畑のブドウを購入してシャンパーニュの仕込みに使用しています。
NMというとモエやヴーヴ・クリコを想像しますが、
きわめてRMに近いNMです。
さて。肝心の「ゾエミ」ですが、ド・スーザの当主エリック・ド・スーザ氏が女性らしさを感じる美しいシャンパーニュを造りだしたいということでエリック氏の母の名である「ゾエミ」を冠して創業しました。
醸造責任者はド・スーザのエリック氏ですからその品質は間違いないものに仕上がっています。それ以上に興味を引くのは醸造副責任者の長女「シャルロット・ド・スーザ」女史です。
彼女は※OIVマスター修士課程を修了し、父の醸造を受け継いだ。今後非常に期待できるシャンパーニュ会のサラブレッドといっても良いのではないでしょうか。
うんちくはこの辺にして早速試飲にいってみましょう。
今回は特別にインポータ様より試飲用に全4種類を提供いただきました。
土曜のお昼間から男3人でテラス飲み。
■左から「ブリュット・メルヴェイユ」「ブリュット デジラブル」、
「ブリュット プレシューズ」、「ブリュット ディスタンゲ」
印象や味わいは、全体を通して共通している事は非常に易しく、繊細で女性らしい味わいでした。
ブリュット・メルヴェイユはシャンパーニュ初心者でも楽しめるスタンダードな味わいの中にも少し時間がたつと白桃やイースト香がほんのりただよってくる。しかし主張しすぎない心地よさ。
プレシューズとデジラブルはさすがにコート・デ・ブランの特級畑のシャルドネを使用しているだけあって、繊細で細やかな泡立ち、ふくよかさも持ちながら、繊細さも併せ持っているブラン・ド・ブラン、少し後に残る程よい苦みも感じられる。
ブラン・ド・ブラン2種の中では、デジラブルの方が熟成年数も長く、古木を使用しており、225Lの子樽を用いて熟成しているなど数々の要因で熟成香やブリオッシュ、バターのような香りが強く感じられました。全体的に女性らしいのだが、このデジラブルは芯の強い女性といった感じでしょうか。
全体にやわらかで心地よい印象のシャンパーニュであるが。なんといっても特筆すべきはロゼ(ディスタンゲ)でしょう。シャルドネが90%のロゼ!この味わいが実に面白い。
トップにはロゼらしい果実味がしっかり口中に残るのですが、アフターはシャルドネ90%らしくすっきりとキレイな後味です。これだけ最初にほんのりタンニンが感じられる赤の感じがのこると、その後も・・・と想像するのですが、いい意味で裏切られた感じ。
まさに真逆の味わいを感じられるロゼ!
最後に、メンバーみんなで話し合っていた時に出た意見がエチケットが少し残念。写真で見るように非常にわかりづらい。せめてプレスティージュクラスのデジラブルだけはエチケットを変えるなりしても良かったのでは?と感じました。