Home > 連載 > シャンパーニュ訪問記「誰か日本に輸入して! アラン・ヴェッセル編」
sHwAlista Style 01 09.3.6 up
自由気ままなシャンパーニュ地方おもしろ珍道中 シュワリスタ式 シャンパーニュ訪問記 〜プラーク・ド・ミュズレコレクター ナヲユキ編〜
Vol.17 誰か日本に輸入して! アラン・ヴェッセル編

どの畝にも、たくさんのブドウが実っており、触って見ると実は硬い。

レストラン(第4回参照)で会った縁で、急遽お邪魔することにしたアラン・ヴェッセルは、ブジー村に本拠を構えます。ブジーといえば、ピノ・ノワールで有名な地区なので、「黒く熟したブドウが見れるかな?」と少し期待して行きましたが、7月だと、まだ色づいてません。写真の通りに硬いグリーンで、シャルドネにしか見えません…。

ビルに入ると受付の女性が、声を掛けてきた。一言二言の会話をした後に、試飲ルームに入れてもらう。ミレジムの2000年を試飲しながら、しばらく待つと、現在の当主であるエルロイさんが、入ってきた。ランスのレストランで頬を赤らめていたのは本当にメゾンの当主でした(笑)。エルロイさんは、見たとおりの、気さくな方です。日本で言えば、地酒を造っているおじさんのような感じですね(笑)。

突然の来訪者である僕らを、受け入れてくれて、いろいろ話してくれました。アラン・ヴェッセルは年産4万本と小さいメゾンで、大半は、フランス国内で消費されてしまう事、国内で消費されてしまうので、わざわざ日本へ輸出する事は考えてない事、アランはお父さんの名前である事、ブジーのピノ・ノワールは最高だ! とか。
重くなるので、おみやげに買うのは控えていたのですが、どうしても購入したくなったのが、Cuvee St. ELOI。エルロイさんが注いでくれましたが、彼が当主になってから作った一品のようです。とても細かくやわらかな泡で、丸い酸味とブドウのギュッと詰まった味が感じられる一品。日本には正式に輸入していないようなので、1本だけお土産に購入することに。なぜ、どのインポーターも輸入しないのだろうか?

まだまだ日本に入ってない「地酒」的なシャンパーニュが、たくさんあることを印象付けられ、更にシャンパーニュの奥深さを感じることになった訪問なのでした。

これは、後日談になりますが、日本に帰国して、セラーの整理をしましたが、「これ、なんだっけ?」とよく見てみると、アラン・ヴェッセルがひょっこり1本出てきました(笑)。知らないメゾンだったので、ネット経由で購入して寝かせておいたものだと思うのですが、シャンパーニュ地方での出会いは、やっぱり運命だったのですね〜(笑)

左: 2000年のアラン・ヴェッセル。これもお土産にしたかった!
右: お土産に購入した一品でしたが、自宅のセラーにも寝てました(笑)

ONE POINT! 新しい出会いにもチャレンジ!
日本に輸入されていないメゾンもたくさんあります! 現地でしか飲めないモノもあるはずなので、現地に行ったら、いろいろトライしてみましょう!

次回は「レコルタンの気合十分! タルラン編」…つづく。>>

VOTE

自宅のシャンパーニュは何本ぐらいある?