ジャック・セロス & アンリ・ジロー
11.12.15 up
一日一組限定の日本料理屋さんにて、シャンパーニュ会。
まずは、ジャック・セロスの畑違いブラン・ド・ノワール比較。写真左から、今年リリースされたリューディ・シリーズ第三弾 ル・ブー・デュ・クロ(アンボネイ)、終売のコントラスト(アンボネイ+アイ)、ラ・コート・ファロン(アイ)。柔らかでエレガントなアンボネイ、きりっとシャープなハーフ&ハーフ、力強い骨格を持つアイ。3種類を同時に飲み比べると、畑による個性の違いが際立って感じられるのが面白い。けれど、喉から鼻に抜ける香りには、体全体がふわ〜っと包まれるような共通する何かがあるんですよね。温かくて、どこか懐かしい、セロス特有のこの香りを私は愛してやみません。
続いて、アンリ・ジロー ブラン・ド・ブランとフュ・ド・シェーヌ、同一ヴィンテージ90年を比較。さすがのグレート・ヴィンテージ、いずれも文句無しに美味。ブラン・ド・ブラン90は、5年程前にテイスティングしたことがあったのですが、当時に比べると青カビ系チーズのような香りが落ち着いて、ワイン本来の美しさが深みを増したように感じました。世界限定1000本を2度も味わえた幸せを、シャンパーニュの神様に感謝。
目の前で作られるお料理の数々も本当に素晴らしくて。4種の蟹食べ比べが最高でした。
最後は、デザート代わりにジャック・セロスのラタフィア・ド・シャンパーニュ*を。
ずっとずっと飲みたくて、でも手に入らなかったセロスのラタフィア。長年の夢が叶って感激!一口飲んで、夢心地の美味しさに完全にノックアウトされました。とろ〜り濃厚な黒蜜のような甘さと爽やかなキレ。芸術です。これ以上、分析しようなどと野暮なことを考えるのはやめましょう。ああ、やっぱりアンセルムさんって天才・・・♡
(*ラタフィア・ド・シャンパーニュ:シャンパーニュ地方で造られる甘みのある食前・食後酒。葡萄の搾りかすを蒸留して作られるマールに、葡萄果汁を添加、熟成して作られる)
大好きな人たちと、大好きなシャンパーニュに囲まれて、天にも昇る幸せな時間。
豪華なクリスマスプレゼントを頂いた気分です。どうもありがとうございました☆