ダミアン・ハースト回顧展
12.4.11 up
今回のロンドン旅行の目的は、現代イギリスを代表し世界で最も成功しているアーティスト、ダミアン・ハースト探求。テート・モダンで開催される回顧展のオープン初日は混雑が予想された為、事前にオンラインで予約。すると、航空券よりも先にチケットが届いて期待度がMAXに!Eチケットで済ませないところが素晴らしいです。
テート・モダン前にて。この巨大な人体模型もダミアンの作品のひとつ。
チケット売場の奥にぽつんと佇むブラックボックス。
この中に、かの有名な"For the Love of God"が展示されています。回顧展の会場とは別に設営され無料で鑑賞が可能。太っ腹!
photo via This Crazy Web
照明ひとつない真っ暗な箱の中で燦然と輝くダイヤモンドスカルの荘厳さに圧倒されて、周囲をぐるぐると3周も回ってしまいました。上顎まで隙間なくダイヤ、クラフトとしてのクオリティが凄い。回顧展は9月9日迄ですが、ダイヤモンドスカルの展示は6月24日迄と短期間なのでご注意を。
回顧展では、過去20年間に創られたダミアン作品がずらり。約20年ぶりの展示となったインスタレーション”In and Out of Love”が素晴らしかった!
photo via othercriteria
真っ白なキャンバスに色とりどりのリアルな蛹が付いていて、羽化した蝶が次々と羽ばたいていく不思議空間。どの蝶も羽を閉じている時には茶色い蛾にしか見えないのですが、羽を広げた瞬間の鮮やかさには目を見張ります。どの蝶も非常におとなしく、人間の肩に止まったり、テーブルや床にじっと佇んだり。これは熟してアルコール化した果実の蜜を吸って酔っ払っている為なのだとか。一瞬、天国のように思ったけれど、これはきっと人間界のメタファーなんだろうなあ。そんな世界と、絵画の中に埋め込まれた蝶(死して尚輝きを放つ)との構成が非常にユニークで。ご興味のある方は、Channel4の360°Private Viewで展覧会の概要が見られますのでぜひどうぞ。
強烈なメメントモリに脳髄まで痺れさせられた後は、同館7Fのミュージアム・レストランで一息。こちらもオンラインで予約が可能で、テムズ川沿いのベストシートが取れました。シャンパーニュのセレクションは3年半前に訪れた時と同じでしたが、料理とサービスの質が格段にUP。一層心地良い空間に。
テート・モダンの他にも、現在ダミアンの新作プリント展を開催中のポール・ストルーパーギャラリーや、
(このプリントが欲しくてたまらない・・・!)
ダミアンがビジネスパートナーと経営するギャラリーアザー・クライテリアもMUST SEE!マリルボーン店ではアートブックや服飾小物、
ニューボンドストリート店ではダミアンの他、国内外の新進アーティストの作品を取り扱っています。お薦めですよ☆