エチケットを剥がす際に失敗する第一の要因は、エチケットの粘着力を弱めないままエチケット剥がしを使用することです。こうなるとあとは運を天に任せるのみ。こうならないように以下の手順を踏んでみましょう。
まず、ボトルを水(理想はお湯)に30分以上つけておきます。こうすることによって、エチケットとボトルを接着している糊を軟化させます。ここまで行けば半分は成功したようなもの。
次にボトルの表面の水分を、吸水性の良いタオルで丁寧に拭き取ります。表面に水分が残っていると、今度はワインレコーダーの粘着力が弱くなり失敗の原因となります。
水分をよくとったあとは、レコーダーのシールを丁寧にエチケットに張りつけます。このとき空気が入らないように注意。
そしてエチケットとレコーダーがしっかり粘着するようにこすりましょう。レストラン等でプロにお願いするとソムリエナイフでこすっているのをよく見かけますが、ここはシュワリスタ・ラウンジ! すべてシャンパーニュ関連で賄いましょう。ソムリエナイフに替わるアイテムとは…そうシャンパーニュを抜いたコルク栓です。コルク栓の頭でまんべんなく吸着させましょう。
さあ、ここまで来れば、ほぼ成功したも同然です。いよいよ実際に剥がす作業ですが、これは今までの過程がうまくいっていれば何も恐れることはありません。一気に…と言いたいところですが、大切なエチケット。ここでも慎重に行きましょう。剥がす際のコツはどこでも良いので四隅の角から剥がしていくことです。もし角に到着して万が一、剥がれていなかったら、もう一度重点的にその部分をこすりましょう。もし角がうまく剥がれない場合、別の角から剥がしていくとうまくいくことあります。あきらめずに再チャレンジ!
どうでしょう、上手く剥がれましたか? これを台紙に戻して早速コレクションと考えたあなた、もう少し待ってください。最初にぬるま湯または水に漬けておいたエチケットは水分を多分に含んでいます。このまま台紙に張ってしまうとエチケットにカビが発生してしまいます。これを防ぐのがどこの家庭にある道具。そうドライヤーです。接着されていた面を表に向け約30秒~1分間ドライヤーを当てれば完全に水分は飛びます。
ここまで来れば99%完了。あとは台紙に戻してやるだけです。どうです? 簡単でしょう! この手順をふめば成功すること間違いなしです。これであなたの素敵な思い出と共に、シャンパーニュの記憶も残ることでしょう。ではもう一度おさらいのためにまとめておきましょう。
1. ぬるま湯、お湯に30分ほど浸す
2. ボトルとエチケットの表面の水分をふき取る
3. エチケットとレコーダーをしっかり吸着させる
4. 角からゆっくりはがしていく
5. ドライヤーなどで水分を飛ばす
いかがでしたか。これを機会に是非皆さまもエチケット収集をされてはどうでしょうか。
それではみなさん今宵も良い泡を。
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